寝苦しい夜の睡眠を助けてくれる!「安眠・快眠」を促す食べもの&飲みもの
一日のエネルギーを補給するために、朝食をとることは非常に重要。けれども、ベッドに入る前に空腹状態だったり、栄養が十分にとれていなかったりするのもまた、朝食を抜くのと同じくらい避けたいところ。 【写真】寝ているときの自分がわかる!「睡眠アプリ」1カ月試して気付いたメリット&デメリット 「食事をすることは、車にガソリンを入れることと似ています」と説明するのは、ニューヘイブン大学でホスピタリティ・ツーリズム・マネジメントに取り組む登録栄養士のマギー・G・リヨンさん。睡眠中はエネルギーを必要としないと思う人もいるかもしれないが、実際には体の回復作業が多く行われる時間。したがって、睡眠を助ける食べ物をとるかどうかが、翌朝の目覚めに大きな違いをもたらすそう。 自己免疫疾患サポートのサービスを展開する「WellTheory」の登録栄養士であるコートニー・コーさんも、「睡眠サイクルと睡眠の質の両方にとって、栄養をとることは大切です」と説明する。 暑くて寝苦しい日が続くなか、安眠を助けてくれる食品とはどんなものがあるのか、早速チェックしてみよう。 ※本記事は、アメリカ版『Prevention』からの翻訳をもとに、ウィメンズヘルス日本版が編集して掲載しています。
ナッツ&シード類
「アーモンドやカシューナッツ、パンプキンシード(かぼちゃの種)などのナッツ&シード類には、マグネシウムが含まれています」とコーさんは説明。マグネシウムは筋肉を緩め、睡眠の質を高めると考えられている。さらに、ヘルシーな脂質も含まれており、夜の血糖値バランスを保つことで、夜中に空腹で目が覚めるのを防いでくれます、と補足する。 また、リヨンさんによると、パンプキンシードにはトリプトファンというアミノ酸も含まれており、これはリラックス効果のある神経伝達物質のセロトニンに変換され、最終的にはメラトニンへと変換されるそう。メラトニンは睡眠と覚醒のサイクルを調整するホルモンなので、眠りを促す効果があるとのこと。
乳製品
夜眠れないときにホットミルクをすすめられたことがあるかもしれないが、その効果は本物のよう。乳製品にはトリプトファンが含まれており、脳内のセロトニンのレベルを上げて休養を促してくれます、とコーさんは述べている。 また、乳製品にはカゼインというタンパク質の一種が含まれていおり、これには他のタンパク質より消化が遅いという特徴がある。コーさんは、「カゼインは数時間にわたって安定的にアミノ酸を供給するため、その日の夜の筋肉の回復と成長をサポートします」と話し、「これは睡眠の質に影響する血糖値を下げないようにすることで、深く安定した眠りを促します」と解説。
ダークチョコレート
コーさんによると、ダークチョコレートにもオメガ3脂肪酸が含まれているという。朝チョコレートを摂取すると、抗酸化物質のフラボノールが体内の概日リズムを整える手助けをし、心血管系の健康や代謝機能もサポートすると考えられている。