ハワイアンズが米ファンド傘下へ 「フラガール」、福島の運営会社
福島県いわき市の温泉施設「スパリゾートハワイアンズ」を運営する常磐興産は9日、米投資ファンド、フォートレス・インベストメント・グループの傘下に入る方針を発表した。老朽化した設備の更新に多額の投資が必要となるため。フォートレスが常磐興産の全株式の取得を目指し、10日から実施する株式公開買い付け(TOB)に賛同した。 【動画】新人フラガール初舞台 福島、七夕に夢実現 23年
ファンド側によると、ハワイアンズのブランドは変更せず、従業員の雇用も維持するという。買い付け価格は1株1650円で、総額は140億円規模となる。東証スタンダード市場は上場廃止となる見込み。 ハワイアンズは1966年にハワイをイメージし「常磐ハワイアンセンター」として開業した。ダンスチーム「フラガール」が人気で、題材にした同名映画がヒットしたことでも知られる。東日本大震災では被災地の慰問などに活躍し、復興の象徴として親しまれた。 震災に加え、新型コロナウイルス禍で経営が悪化し、借入金の負担が増加していた。新体制では、大規模な投資を実施し、収容人数の増加を図る。