ドラフト 阪神D3位のKMGホールディングス・木下里都、160キロ宣言 最速「上げられるだけ上げたい」
プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD(24日)阪神に3位指名された最速156キロ右腕、KMGホールディングス・木下里都投手(23)は自慢の速球に磨きをかけてプロの世界で勝負する。「目標は160キロ」。藤川球児監督(44)や才木浩人投手(25)に教えを乞うことを望んだ。 持ち味の速球に磨きをかけて、藤川虎に貢献する。福岡市内のKMGホールディングス本社で会見した木下は、率直な心境を口にした。 「本当に指名されるかどうか、という気持ちだった。構えていない中で上位だったので、うれしいですし、ほっとしています」 福岡舞鶴高では主に遊撃を守り、本格的に投手を始めたのは福岡大に進学後。まだ投手歴が浅い中、今年7月の都市対抗野球では最速156キロを記録した。成長著しい未完の大器が、新たに藤川監督が就任したチームの目にとまり、3位での指名となった。 「現時点の目標は160キロ。それを達成したときはどんどん、(球速に)限界はないと思っているので。上げられるだけ上げたい」 スピードもさることながら手元で変化する球質で、KMGホールディングスに加入後の2年間でも球速が5キロアップ。現役時代は〝火の玉〟と呼ばれた直球を操った藤川監督が指揮官だけに「今後教えていただいて、さらに(直球を)良くしたい」と期待。また落ちる変化球も改良中で「才木投手がすごいフォークを投げているので、教えていただけたら」と貪欲に学んでいく構えだ。 生まれも育ちも福岡で初めての関西暮らしになるが「お笑いが好き。なんばグランド花月に行ったこともあるので、いっぱい通いたい」と適応への準備は万全。「タイガースファンの皆さまに、そのすごい熱量で応援されるような選手になりたい」。特大のスケールを虎で開花させ、チームの力になる。(邨田直人) ■木下 里都(きのした・りと) 2001(平成13)年1月27日生まれ、23歳。福岡県出身。小田部小1年から原北ウイングス少年野球クラブで野球を始める。原北中では白龍ベースボールクラブに所属。福岡舞鶴高では主に遊撃手。福岡大1年夏から投手へ転向し、卒業後はKMGホールディングスでプレー。183センチ、90キロ。右投げ右打ち。最速156キロ。変化球はカットボール、ツーシーム、カーブ。