「45cm級が反応したらNG」ロクマルを追いかけた話題の流行テク。
近年話題となったテクニックやルアーを達人たちが一挙指南! マスターしきれてなかった人、知ってたけどどうやるのかわからなかった人、そもそも知らなかった人…etc。とりあえず、ココに載ってるテクは覚えておいて損はなし! まんべんなくマスターするもよし、ひとつだけ極めるのもよし! いいテクとの出会いがありますように。 [写真]ロクマルハンターが偏愛する喰わせのテクをイラスト解説
城ノ上 巧(じょうのうえ・たくみ)
1974年千葉県出身。二十歳を過ぎてバス釣りを覚え、NBCチャプター南千葉では初年度で年間チャンプに。現在は「ロクマル」だけを念頭においた世界線を開拓、2018年以降に亀山湖で7本の60cmオーバーを手にしている。
ギルチャット&ジョイントフカベイト×城ノ上 巧
難易度:★★ 対でかバス:★★ 汎用性:★★★★ ◆フラチャット14g【ノリーズ】+5inフリップギル【ノリーズ】 大きめのブレードが標準装備された「14g」を使うこと、ワームを熱湯で30分以上煮込んで柔らかくすることなど、セッティングが最重要。詳細は城ノ上さんのブログやのむらボートのYou Tubeで。 ◆ジョイントフカベイト【ノリーズ】 ウッド製のフカベイトは「よりスローに、パワフルに扱うもの」という位置づけ。濁ったり波立ったときなどに有利。亀山湖ではさらに弱くて若干のスピードアップもしやすいジョイントフカベイトを基準にしている。フックはフェザードピアストレブル#2(リューギ)に交換。
45cmクラスが反応したらNG!? ロクマルハンターが偏愛する”食わせ”の双璧
◆釣るためのハードルは低いが、アプローチは超繊細 ここに取り上げたふたつのアイテムは、すでに全国区で評価が定まっている。それでもいまだに釣れ続ける理由はどこにあるのか。 「強いアピールで反応させるルアーじゃないから。ボリュームはあるけれど、ビッグベイトのようにバスに学習されやすいタイプではない。いいワームってずっと釣れ続けるでしょ? それと同じ感覚です」 どちらもタダ巻きでOK、アベレージサイズも普通に食ってくるルアーだという。それなのに城ノ上さんがビッグサイズを連発できるのは、「ロクマルをねらうためのアプローチに徹している」からだろう。以前に亀山湖で行なった取材中も、オーバーハングの下に潜り込んで理想のトレースコースをひとつひとつなめていく様子が印象的だった。 「ピンスポットを想定して、そこを的確に通してビッグフィッシュに口を使わせるのが僕の基本的なギルチャットの役割。ただ、普通のサーチベイトとして使ってもバイトが多いルアーでもあるんです」 ジョイントフカベイトも、城ノ上さん的には「食わせのトップ」という位置づけ。季節を問わず、バスが表層に浮いていると感じたら投入するルアーだ。 過去の動画取材でロクマルを仕留めた際、水面から突き出した崩落にアプローチしたときは「バスがどのポジションにいて、どちらを向いているか」まで脳内に描きながらアプローチしたという。 「バスが気づかないところに着水させて、真横もしくは斜めうしろから、突然現れたように引くのが基本。ただし身体の上にルアーやラインを通さないように注意してください」 [写真キャプション] たとえばバスが橋脚の際についていると想定したとき、タイトに通してしまうとラインやルアーが魚の真上を通過して怯えさせてしまう可能性が。ねらうスポットをかすめるように操作するほうがいい。