16番、ティーショットを放つ桑木志帆（撮影・会津　智海）

　◇女子ゴルフツアー　資生堂レディース第1日（2024年6月27日　神奈川県　戸塚CC西C＝6697ヤード、パー72） 　前回大会でプレーオフの末に2位に終わった桑木志帆（21＝大和ハウス工業）がボギーなしの7アンダーで、今季自己ベストの65をマークし、単独首位に立った。リベンジと悲願の初優勝へ最高のスタートを切った。元賞金女王の横峯さくら（38＝エプソン）が4打差の8位につけ、前年優勝の桜井心那（20＝ニトリ）は1オーバーの62位と出遅れた。 　舞台は最終18番。桑木＝写真＝の頭には嫌でも昨年のプレーオフがよみがえった。同組には前年優勝の桜井がいる。「去年の悔しさを思い出してきて、絶対バーディーを取ろうと思った」。気合を込めた残り133ヤードの第2打はPWを握ってピン横1メートルにピタリ。7つ目のバーディーを奪い首位に立った。「パットもショットも全部良かった」。笑みを浮かべた。 　昨季はメルセデスランク10位と躍進も、この大会含め2位が3度。今季もトップ5が4度と優勝まであと一歩の状況が続いている。この日はアイアンショットで「手元を低めにして打つ」意識を持つと、球がつかまり飛距離も出た。2週前のニチレイ・レディースも首位で出たが、調子が良かったわけではない。今回は「調子が良くてこの位置。あと3日余裕がある」と手応えが違う。 　2日目は雨予報。「崩れないことが一番。赤字（アンダー）で回れたらいい」。初優勝へのシナリオはしっかり描かれている。