キリンHD社長に南方健志氏 市場縮小、健康分野に注力へ
キリンホールディングス(HD)が南方健志取締役常務執行役員(62)を社長に充てるトップ人事を固めたことが14日、分かった。磯崎功典社長(70)は会長に就く。同日にも正式に発表する見通し。3月末の株主総会などを経て決定する。 ビール業界は人口減少や若年層のアルコール離れで市場が縮小。磯崎氏はヘルスサイエンス領域への注力を進めてきた。若返りを図ることで、独自素材「プラズマ乳酸菌」などを使った健康志向の商品でさらなる事業強化を目指す。 南方 健志氏(みなかた・たけし)東大卒。84年旧キリンビール(現キリンHD)。協和発酵バイオ社長などを経て、22年3月から現職。広島県出身。