どんだけ造るんだよ!? 米海軍「ジョン・バジロン」就役 イージス駆逐艦90隻体制まであと何隻?
ガダルカナルと硫黄島で武勲上げた兵士に由来
アメリカ海軍は2024年11月9日、東海岸のニューヨーク市で最新のアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦「ジョン・バジロン」の就役式典を実施したと発表しました。 【結構レア!】最新イージス駆逐艦、真上から見ると?(写真) 「ジョン・バジロン」はアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦の72番艦で、原型、いわゆるフライトIといわれる初期建造艦と比べて、多くの改良が施されたフライトIIAと呼ばれるタイプに属します。イージスシステムは最新型の「ベースライン9.C2」を搭載、優れた艦隊防空能力以外にも弾道ミサイル対処能力が向上しているのが特徴です。 建造はジェネラル・ダイナミクスのバス・アイアンワークス造船所が担当し、2020年1月10日に起工、2022年6月12日に進水しています。なお、艦番号でいえば前出のとおり72番艦ですが、より番号の進んだ艦の方が先に就役しているため、竣工順でいえば74隻目になります。 艦名の由来は第2次世界大戦の太平洋戦線で、勇敢に戦った米海兵隊のジョン・バジロン軍曹です。彼は、1942年のガダルカナル島攻防戦でヘンダーソン飛行場を日本軍の猛攻から守り切り、さらに1945年の硫黄島における戦いでも日本軍が守備する塹壕陣地を破壊し、戦車部隊の進撃を助けたのちに戦死。こうした武勲により、名誉勲章や海軍十字章を授与しています。 なお、すでに彼の名は大戦直後に進水・就役したギアリング級駆逐艦の一艦に命名されているため、今回は2回目になります。 アメリカ海軍によると同艦はこの後、フロリダ州ジャクソンビルにあるメイポート海軍補給基地に回航され、大西洋艦隊所属として実運用に入る予定です。 ちなみに、アメリカ海軍は2024年11月現在、アーレイバーク級駆逐艦を94隻調達する計画で、すでに85番艦まで起工済みです。
乗りものニュース編集部