新iPad mini、Apple Intelligence対応で仕事や創作はどう進化する?
日本でもすぐに試せるApple Intelligenceの機能
これまで、iPadOSには意外にもアップル純正の「計算機」アプリがなかった。iPadOS 18からプリインストールされる計算機アプリには「基本」の他、より複雑な自動計算にも対応する「科学計算」のモードがある。「換算」機能をオンにすると、最新の為替レートを反映した通貨の変換、国や地域によって異なる尺度や速度の単位に合わせた計算がすばやくできる。iPadOSの「メモ」アプリとつながっている「計算メモ」では、Apple Pencilを使って手で書いた式も自動計算する。 筆者はアップル純正のメモアプリを仕事ではあまり使ってこなかった。iPadOS 18からメモアプリにオーディオを録音して、音声をテキストに文字起こしまでできる機能が加わった。アップル純正の「ボイスメモ」アプリもiPadOS 18以降から英語による録音からの文字起こしに対応する。日本語対応が待ち遠しいところではあるが、これから英語による取材現場などで両方のアプリを多く試してみたい。 メモアプリでは「スマートスクリプト」という、Apple Pencilによる手書きの文字を自動できれいに整えてくれる機能がある。iPadのデバイス上の機械学習モデルにより、ユーザーによる手書き文字の雰囲気を残しながら、まっすぐな直線、滑らかな曲線のバランスをスマートに調整する。こちらの機能も現在は日本語に未対応だが、英語などアルファベットで記述するラテン語系の言語であればすぐに試せる。 ■日本でもすぐに試せるApple Intelligenceの機能 Apple IntelligenceはA17 Pro、またはM1以降を搭載するiPadで使える。アップルは10月からiPadOS 18.1でApple Intelligenceをベータ版として提供を開始する。最初は初期機能が公開されるが、数カ月の間には多くの機能が出揃うことになりそうだ。 Apple Intelligenceを使うためには、iPadOS 18.1の設定からデバイスとSiriの言語を米国英語に設定しなければならない。アップルは2025年内をめどに日本語環境でもApple Intelligenceの提供を開始することを発表している。今から日本上陸までただ首を長くして待つだけでなく、言語設定を変えてしまえば第7世代のiPad miniでも、すぐにApple Intelligenceが試せる。