着席定員を最大限確保…いすゞが投入、郊外型「EV路線バス」の仕様
いすゞ自動車は電気自動車(EV)路線バス「エルガEV」シリーズに、中距離路線に適した郊外型モデルを追加し発売した。既販車同様に段差のない完全フルフラットの床形状を採用した上で、着席定員を最大限確保した。販売形態はメンテナンスリースのみで月額料金は非公表。環境省の補助金の対象となる。 【写真】いすゞの郊外型「EV路線バス」 車両全体の乗車定員を重視した都市型レイアウトに対し、郊外型では着席定員が2席増と4席増の二つのレイアウトを設定した。ともに航続距離は360キロメートル。 エルガEVシリーズは独自のコネクテッドサービスを採用。事務所などの離れた場所から電池の充電残量、充電進捗(しんちょく)、劣化状況、航続可能距離といった車両状況を把握できる。EV関連装置を含む不具合や故障の検知にも対応する。 日本のEVバス市場をめぐってはEVモーターズ・ジャパン(北九州市若松区)や中国のEV大手・比亜迪(BYD)などが既に参入。韓国・現代自動車(ヒョンデ自動車)も受注活動を進めており、競合がひしめく。