夏バテで「冷ややっこ」ばかり食べています。栄養的に「納豆・キムチ・ねぎ」も一緒なら問題ないでしょうか? 食欲がなく、冷たいものばかり食べてしまいます…
暑さで食欲が落ちる夏に頼りがちな「冷ややっこ」は、手軽で食べやすい夏の定番メニューです。しかしそればかり食べていると、十分な栄養が取れているのか不安になる人もいるでしょう。 本記事では、冷ややっこの栄養価、納豆やキムチ、ねぎをトッピングした場合はどうなるのか、さらに家計への影響についても解説します。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
夏バテには冷ややっこ! その栄養価は?
さっぱりとした豆腐に醤油をかけて食べる「冷ややっこ」は、一見栄養が足りないように感じるかもしれません。実際はどうなのでしょうか。 ■絹ごし豆腐と醤油の栄養は? 絹ごし豆腐は、三大栄養素である、たんぱく質、脂質、炭水化物のうちのたんぱく質と脂質を多く含む食材です。良質なたんぱく質が150g(1/2丁)あたり8g含まれています。他にも、ビタミンE、鉄分、カルシウム、イソフラボン(女性ホルモンの「エストロゲン」に構造が似た成分)などの栄養も豊富です。 豆腐にかける醤油は日本人の定番の調味料で風味を高めますが、塩分の取りすぎには注意が必要です。 キッコーマンの「こいくちしょうゆ」には、15g(大さじ1)あたり2.5gの塩分が含まれています。塩分を取り過ぎると、高血圧などの健康被害を起こすリスクが高まるため、醤油の量は控えめにしましょう。 以上のように豆腐は高い栄養価を誇るものの、豆腐と醤油のみの冷ややっこだけでは、ビタミン類やミネラル、食物繊維が不足しており、栄養が偏ってしまいます。 ■納豆・キムチ・ねぎをトッピングしたらどうなる? 冷ややっこに納豆やキムチ、ねぎを加えることで、足りない栄養素を補い、栄養バランスを整えることができるでしょう。 大豆と納豆菌を発酵させてつくる納豆は、冷ややっこに不足している食物繊維を含み、腸内環境を整えるのに役立ちます。さらに、タンパク質は1パック当たり7.4g含まれており、冷ややっこと合わせると15.4gにもなります。 キムチには乳酸菌が豊富で、腸内環境を整える効果が期待できるうえ、カロリーも低くヘルシーな食材といえるでしょう。 トッピングのねぎには、風邪の予防が期待できるアリシンという成分が含まれているほか、葉の部分に豊富なBカロテンが老化やガン対策に役立つとされています。 納豆、キムチ、ねぎはそれぞれヘルシーな食材であり、栄養価も高く、冷ややっことの相性も良いとされています。タンパク質、食物繊維、乳酸菌、アリシン、Bカロテンといった栄養素を同時に摂取することができる点も魅力といえるでしょう。 ただし、三大栄養素の1つでもある炭水化物が不足しますので、冷ややっこばかりにならないように注意が必要です。