〔東京外為〕ドル、155円台後半=米金利低下で水準切り下げ(6日午前9時)
6日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、時間外取引で米長期金利が低下したことに圧迫され、1ドル=155円台後半に水準を切り下げている。午前9時現在、155円91~92銭と前日(午後5時、156円14~15銭)比23銭のドル安・円高。 前日の海外市場では、欧州時間は156円00~20銭前後の狭いレンジ圏でもみ合った。米国時間の序盤は、ADP全米雇用報告が弱めとなり、いったん155円70銭前後に下落。その後、ISMサービス業PMIが強めとなり、中盤に156円40銭台に浮上したが、徐々に戻り売りに押され、終盤は156円00~10銭前後に伸び悩んだ。東京時間の早朝は156円前後で推移した後、やや売りが優勢となっている。 米指標面では、5月のADP報告は、非農業部門就業者数が前月比15万2000人増で、市場予想(17万5000人増)を下回った。一方、5月の米ISMサービス業PMIは53.8で、市場予想(50.8=ロイター通信調べ)を上回った。米長期金利は、強い米ISMにもかかわらず、低下基調となった。 ただ、東京時間の朝方は「時間外で米金利がなお低下気味でもあり、調整的なドル売りがやや優勢になっている」(為替ブローカー)と指摘される。「156円台では戻り売りが厚い、との印象から上値の重さも意識される」(同)という。もっとも、日本時間の明日夜には米雇用統計の発表を控えており、「大きくポジションを動かせる状況でもなく、全般はレンジ圏内の値動きにとどまるのではないか」(大手邦銀)との声が聞かれる。 ユーロは対円で軟化。対ドルは小動き。午前9時現在、1ユーロ=169円52~55銭(前日午後5時、169円73~77銭)、対ドルでは1.0874~0874ドル(同1.0871~0872ドル)。