大物加入が続くエンゼルス フロントが”鼻息荒い“一方で専門メディアは冷静な考察「プレーオフに進出できるとは言い難い」
2024年シーズン、球団ワーストとなる99敗を喫したエンゼルスは、オフに入り積極的な補強を続けている。菊池雄星やカイル・ヘンドリックス、ホルヘ・ソレアなど実績のある選手を続々と獲得、ペリー・ミナシアンGMをはじめとする球団首脳による、低迷脱却への強い意思の表れと捉えられるだろう。 【動画】アストロズの菊池雄星がレイズ打線を三者連続三振! 新天地で凄みを増す左腕のピッチングを見る 今オフの動きを踏まえ、専門メディア『ANGELS NATION』が来シーズンの戦いを占っており、現地時間12月17日に、「2025年にエンゼルスは競争力を取り戻せるか?」と銘打ったトピックを配信。2025年の戦いについて様々な考察を行っている。 その中では、昨季まで在籍し、今季はドジャース世界一の原動力となった大谷翔平の足跡に触れながら、エンゼルスの成績に言及。2023年に記録した“89敗”と比較し、「オオタニという現役最高の選手を失ったにもかかわらず、シーズン全体で10敗増えただけというのは一見悪くないように思えるかもしれない。しかし、オオタニが在籍していた前年もチームは不調だったことを考えるべきだ」と論じており、「シーズン99敗を記録したチームに未来への自信を抱くのは難しい」などと見込んでいる。 主力選手のキーマンとしてはやはり、今季29試合出場にとどまったマイク・トラウトを挙げ、来季に指名打者での起用も囁かれていると伝えた上で、「直近の計画としては、まず彼が健康を維持することが最優先だ。来年4月に全盛期の姿で復帰できれば、信頼が寄せられるはずだ」として、主砲復活へ期待を寄せた。 他にも、若手選手の重要性を説くとともに、投手陣の与四球率の高さの改善も必要であると主張。また、強豪ぞろいのア・リーグ西地区の戦いの中で、2028年でのラスベガスへ本拠地移転を控えるアスレチックスもチーム力向上があり得るとして、「さらに厳しいライバルになる可能性もある」などと見通している。 同メディアはこれらの要素を並べた上で、来季のエンゼルスについて、「このチームが2025年にプレーオフに進出できるとは言い難い」と評価。それでも、「組織が忍耐強く、トレード市場をうまく活用していけば、長いポストシーズンの干ばつを早ければ数年以内に終わらせられるかもしれない」として、ポジティブな見解も示している。 トピック内では、「オーナーのアルテ・モレノは、エンゼルスが来年巻き返してプレーオフ進出を果たせると考えている」とも綴られている。その強い意欲をどれだけ成績に結び付けられるか。球団フロントの真価が問われるシーズンとなるだろう。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]
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