2017年の流行語大賞は「インスタ映え」と「忖度(そんたく)」が受賞
今年を象徴する言葉を選ぶ「2017 ユーキャン新語・流行語大賞」が1日、発表された。「インスタ映え」と「忖度(そんたく)」が年間大賞に選ばれた。
トップテンは「Jアラート」「フェイクニュース」など
「インスタ映え」は、写真共有SNS「Instagram(インスタグラム)」に写真を投稿した際に見栄えがする、という意味で用いられる言葉で今年一気に広まった。受賞者にはファッション誌「CanCam」で活躍する読者モデルのCanCam it girlが選ばれ、都内で行われた表彰式に出席した中村麻美さん(CanCam it girl)は「時代を刻めるムーブメントを起こせるのはとてもうれしい」と喜んだ。 また、「忖度」は森友学園の国有地売却問題など国会審議で盛んに使用され、「忖度まんじゅう」を企画・販売したヘソプロダクション代表取締役の稲本ミノルさんが受賞した。稲本さんは「これからも忖度という言葉を大事に使っていきたい」と語り、会場の笑いを誘った。 トップテンにはこのほか、「35億」(お笑い芸人・ブルゾンちえみさん)や「Jアラート」(在日英国人・クリス ブロードさん)、「睡眠負債」(早稲田大教授・枝川義邦さん)、「フェイクニュース」(明治大准教授・清原聖子さん)などが選ばれた。 選考委員特別賞には、「9.98」(東洋大・桐生祥秀さん)と「29連勝」(将棋棋士・藤井聡太さん)が選ばれ、表彰式を欠席したものの、桐生さんは「『速さ』と『強さ』を兼ね備えた選手を目指す」、藤井さんは「一歩一歩確実に強くなるため日々精進したい」とのコメントをそれぞれ発表した。 新語・流行語大賞は、自由国民社が発行する「現代用語の基礎知識」の読者アンケートを参考に選考委員会がトップテンや年間大賞を選出。1984年から始まり今年は34回目。 トップテンに選ばれた言葉は以下の通り。 ●インスタ映え(CanCam it girl) ●35億(お笑い芸人・ブルゾンちえみさん) ●Jアラート(在日英国人・クリス ブロードさん) ●睡眠負債(早稲田大教授・枝川義邦さん) ●忖度(そんたく)(ヘソプロダクション代表取締役・稲本ミノルさん) ●ひふみん(将棋棋士・加藤一二三さん) ●フェイクニュース(明治大准教授・清原聖子さん) ●プレミアムフライデー(プレミアムフライデー推進協議会) ●魔の2回生(産経新聞記者・森山志乃芙さん) ●〇〇ファースト(受賞者なし) (取材・文:具志堅浩二)