社会人2年目で実家暮らしの息子が、まだ「お小遣い」をねだってきます。給料が心配になります…。
社会人2年目ともなるとある程度仕事も覚えて後輩もでき、自身の収入でやりくりすることにも慣れてくる頃です。 実家暮らしであれば、家賃や水道光熱費もかからず、一人暮らしと比べ貯金など将来のための投資もしやすいでしょう。しかし中には、未だに親からお小遣いをもらっている人もいるようです。 そこで今回は、社会人2年目の収入と一人暮らし・実家暮らしの人のそれぞれの金銭事情などについてご紹介します。
社会人2年目の平均給与
令和5年賃金構造基本統計調査によると、勤続年数1年~2年の正社員の給料は、27万6000円です。なおこの数字は、超過労働給与額(時間外勤務手当や休日出勤手当など)を引いた額で、所得税などを引く前の額です。 一般的に、手取り額は額面給与の75%~85%といわれています。そのため、額面27万6000円の手取りは、20万7000円~23万4600円ほどになることが予想されます。 社会人としてすでに1年以上働いているのであれば、自身で稼いだお金を管理し、生活できることが理想的です。
一人暮らしの金銭事情
総務省統計局の「家計調査 家計収支編2023年(令和5年)」によると、34歳以下の単身世帯の消費支出は17万281円。手取りは、20万7000円~23万4600円であることを考えると、3万6000円~6万4000円を貯蓄や投資に回せることになります。一人暮らしでも、無理をしなければ十分生活していけることが分かるでしょう。 なお、一人暮らしの消費支出17万281円のうち、実家暮らしであれば必要がないと考えられる支出が表1です。 表1
※総務省統計局「家計調査 家計収支編2023年(令和5年)」を基に筆者作成 実家暮らしであれば3万6000円~6万4000円に加え、およそ9万円分のゆとりがあることが分かります。 これだけ余裕があるにもかかわらず、お小遣いを必要とする場合、金銭管理ができていない可能性を考えた方がよいかもしれません。