LGBTQ+当事者の子ども時代の体験談を児童文庫で小説化。著者が「子どもたちにこそ伝えたい」と語る“性のあり方”とは?
アライとして誠実にLGBTQ+の方たちと向き合いたい
――これらの感想を読んでいると、受け入れる社会へと動いていると感じますね。 着実に前に進んでいると感じています。本を書くにあたって、1人の人間としてLGBTQ+の方たちと誠実に向き合いたいと思い、アライ(味方、同盟という意味で、LGBTQ+の人たちの社会的課題に寄り添い、一緒にそれを解決していきたいと思う人)であることも公言するようになりました。 本を出すことに迷いもありましたし、自分のやっていることが正しいことなのかと、悩みながらの執筆ではありました。今でもこれでよかったのかなと思うこともあります。ですので、読者の方からいただく感想は本当に励みになります。 読者の方には、すぐ隣にいる、普通に暮らしている人たちのこととして読んでいただきたいと思います。また、当事者の方には、この本を通してひとりではないよということを伝え、仲間がいることを知ってもらえればと思っています。 そして、たくさんの方に協力いただいてできあがったこの本が、多くの方に届いてほしいと願っています。
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