50代、「片づかない家」に必ずあるもの。去年の日やけ止めは即捨てる
散らかったおうちを訪問している、ライフオーガナイザーの下村志保美さん。お仕事をするうちに「片づけられない人」の共通点を見つけたそうです。今回はリビング、洗面台、クローゼットなどの部屋別に分類して、「すっきり片づく捨て方」を教えてもらいました。 【写真】クリーム・スティックタイプの日やけ止めを処分
片づかないリビングにある「先延ばし」ボックス
片づけの仕事で気がついた「散らかったリビングにありがちなもの」。そのひとつとして下村さんが挙げるのは「書類ボックス」です。 あとで確認したい書類、学校からのお手紙などをとりあえず入れておくカゴやボックスはありませんか? 入れたことで一瞬片づいた気持ちになりますが、気がつくとそこが書類の山になってしまう。じつは、書類をためてしまう仕組みになっています。 「あとでシュレッダーしよう」ボックスも、「シュレッダーしなくてはいけない書類をためるだけの箱」になります。とくに家庭用のシュレッダーは一気に大量に処理できませんから、こまめにやると決めておきましょう。 「とりあえず」は、厳しくいうと「先延ばしをしているだけ」であることをお忘れなく。
大量の「処方薬」も山積みに
片づかないお家にありがちなのが大量の薬。飲みきれなかった薬がどんどんたまってきて、キッチンカウンターの上やダイニングテーブル周辺に山積みになっているお家を何軒も見てきました。 この使い残したお薬のことを「残薬」といい、日本全体では1000億円以上の残薬が生じていると言われています。「医療費がタダだし」だとしても、それは税金や健康保険料に影響しますよね。 多くの薬剤と医療費が無駄になっていることを考えると、家にある処方薬の総量を確認してから受診し、過剰な薬をもらわないという選択が必要です。そうするとダイニングテーブル周りもすっきりします。
問題は「量」だった
じつは片づいている家もそうでない家も、家にあるアイテムは似たようなもの。キッチンには鍋、フライパン、お玉、食器、カトラリー、調味料、食品。クローゼットの中も服、下着、バッグ…。 ただしそれぞれの「量」が違うことが片づいている、片づいていないのか分かれ道になっているだけ。 「いくつあればたりるのか」「どれくらいの量なら、自分がきれいを維持できるのか」を考えて定量を保つこと、そして先延ばしをやめてその場で処理していくこと。 最初は簡単ではありませんが、一度仕組みができれば後は簡単に片づいた家を維持できます。