群馬県の山本一太知事、都知事選告示で「蓮舫知事は見たくない」「ひたすら批判では」
東京都知事選が告示された20日、群馬県の山本一太知事は「本音を言うと、蓮舫知事は見たくない」と語った。定例会見での質問に答えたもので、「20年近く国会議員としての活動を拝見してきたが、ひたすら批判、批判、批判だった。知事は明るくなくてはいけない。特に日本の首都のリーダーとして都知事には明るくて前向きな人になってほしい」と続けた。 【写真】「最近問い合わせが多い」という蓮舫氏のグラビア写真集(1989年発売) 「知事として控えた方がいいかもしれないが」と断ったものの、蓮舫氏が都知事になったら「また事業仕分けみたいなことをやるとにおわせている」として、民主党政権時代の事業仕分けへの思いを語りだした。 「当時、事業仕分けなるものができて各省庁の官僚が引っ張り出され、メディアの前で(議員が)みんな功を焦って攻撃するような光景は、政治家として実に不愉快だった」 「同じ流れで群馬県の八ッ場ダムを当時の現職の国交大臣が突然、中止すると言った。これは許せない。群馬の人たちは本当に怒っています。それまでの長い歴史も知らず、やり玉にあげて大混乱した。その方針を貫くならまだしも、同じ政権の次の大臣はそれを改めた。あのようなネガティブで暗い空間が再び出現するのは本当に良くない」 そのうえで、現職の小池百合子氏と地方首長を経て挑む石丸伸二氏に期待するとした。特に小池氏については「私なんか足元に及ばないほど、したたかな方で初出馬当時、私の周囲の人気はなかったが、私は好きでした。何といっても明るいし、メッセージがポジティブだから」。 首都のリーダーに求められる資質を問われても「東京は世界で最も人気のある都市であり、東京とのかかわりは群馬の未来にも直結する。だからグローバルなビジョンを持ち、明るくて前向きなメッセージを出せる人がいい」。「誰とは言わないが、人の悪い点ばかり攻撃するような人ではなくて、日本の顔・東京とは違う地方の立場もわかってくれる人がふさわしい」 選挙の行方について小池氏の3選、石丸氏の大健闘まで占ったが、「別に小池氏と特別仲がいいわけじゃない。ただ頑張ってほしいし、『応援に来て』と言われたら行きますよ。言ってこないでしょうけど」と語った。