苦境なのはクラシコに負けたバルサよりもマドリー【ワールドサッカーダイジェストのザ・ジャーナリスティック】
フットボールの創造性は少しも感じられなかった
ジダン監督(左)とクーマン監督(右)の初対決は、前者に軍配が上がった。だが、今後に可能性を感じさせたのはバルサのほうだと、スアレス記者は振り返る。(C) Getty Images
カンプ・ノウで開催されたリーガ7節のクラシコは、アウェーのマドリーが3-1で勝利。しかし、彼らのサッカーに明るい展望など描けない。チームとしてまるで機能していない王者はいま、明らかに苦境に陥っている。(文:ヘスス・スアレス/訳:小宮良之 2020年11月19日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック スペイン』を転載) ―――◆―――◆――― 少し古い話になるが、10月24日に開催されたクラシコについて語らないわけにはいかないだろう。しかしながら、私はこの〝世紀の一戦〞からフットボールの創造性を少しも感じなかった。 レアル・マドリーが敵地カンプ・ノウでバルセロナに3-1と勝利したことについては、一定の評価が与えられるべきかもしれない。だが、退屈極まりない一戦は、そのままジダン・マドリーの限界を示していた。バルサを自陣に引き込みながら、相手の守備面
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