防府読売マラソン、勝負所を非常にうまく見極めた男子・中西亮貴…女子・小林香菜はさらに記録伸ばせる
陸上・第55回防府読売マラソン(1日・山口県防府市キリンレモンスタジアムソルトアリーナ防府前―同スタジアム陸上競技場)――男子は初出場の中西亮貴(トーエネック)が2時間9分7秒で制した。32キロ付近で先頭集団から抜け出し、逃げ切った。52秒差の2位に山本翔馬(NTT西日本)、3位は宮沢真太(スズキ)。女子は小林香菜(大塚製薬)が大会記録を更新して初優勝した。(スタート時=晴れ、気温13度、湿度60%、北西の風0・1メートル) 【一覧表】防府読売マラソン成績
高岡寿成氏 日本陸連強化委員会シニアディレクター(中長距離・マラソン担当)
優勝した中西は防府を走った経験がなかったが、挑戦する気持ちを持ってレースができ、勝負所を非常にうまく見極めた。どの選手も優勝することを目標に掲げている中で、中西は冷静にスパートするところを含めていい判断ができた。
男子は招待選手のレベルが過去と比べて高く、大会記録の更新を期待していた。気象コンディション、レースの流れ、各選手が記録以上に勝負にこだわった結果、2時間9分台に落ち着いたと思う。2位の山本、初マラソンで3位だった宮沢らと、面白いレースができたのではないか。
女子は小林が自己記録を大幅に更新した。ラップタイムを見ると、高い水準で最後まで走り切れているのは彼女の力だと思う。今後、ベースとなるラップの引き上げができれば、さらに記録を伸ばし、より高いところを目指せると感じた。(談)