『ニッケル・ボーイズ』がトロント映画批評家協会の2024年最優秀作品賞に選出
トロント映画批評家協会は、ラメル・ロス監督のシナリオデビュー作『ニッケル・ボーイズ』を2024年の最優秀作品に選出し、同作品の賞シーズンでの注目度をさらに高めた。 『ニッケル・ボーイズ』がトロント映画批評家協会の2024年最優秀作品賞に選出 日曜日に行われた投票では、トロントの映画批評家たちは、ジム・クロウ時代のフロリダで少年院に通う2人のアフリカ系アメリカ人青年の友情を描いたこのドラマに監督賞を与え、ロス監督は脚色賞の栄誉もジョスリン・バーンズ監督とともに分かち合った。 作品賞で次点に立ったのは、ショーン・ベイカー監督の『ANORA アノーラ』とブラディ・コーベット監督の『The Brutalist(原題)』。 コルソン・ホワイトヘッドの2019年の小説を映画化した『ニッケル・ボーイズ』はテルライドでデビュー。イーサン・ヘリッセ、ブランドン・ウィルソン、ヘイミッシュ・リンクレイター、フレッド・ヘッキンジャー、デイヴィッド・ディグス、アウンジャヌ・エリス=テイラーらが出演している。 演技部門では、マイク・リー監督の『Hard Truths(原題)』のマリアンヌ・ジャン=バプティストと、『ANORA アノーラ』のマイキー・マディソンが最優秀主演俳優賞の栄冠を分け合った。また、助演賞は『ANORA アノーラ』のユラ・ボリソフとジェシー・アイゼンバーグ監督『A Real Pain(原題)』のキーラン・カルキンのもとに。 さらにトロントの批評家たちは、『Sing Sing(原題)』のクラレンス・マクリンにブレイクスルー演技賞を、『Shepherds(原題)』のフェリックス=アントワーヌ・デュヴァルにカナダ映画最優秀演技賞を授与した。 その他、最優秀オリジナル脚本賞は、ムンバイを舞台にしたドラマ『All We Imagine as Light(原題)』のパヤル・カパディアが受賞。最優秀長編アニメーション賞はギンツ・ジルバロディス監督の『Flow(原題)』が受賞し、マティ・ディオプ監督の『Dahomey(原題)』が2024年度の最優秀ドキュメンタリー賞に選ばれた。 最優秀長編作品賞には、アナ・ケンドリックの監督デビュー作『Woman of the Hour(原題)』が選ばれた。 ※本記事はオリジナル記事から抄訳・要約しました。翻訳/山中 彩果