蘇州スクールバス襲撃事件 各地で相次ぐ刺傷事件 小出しの当局情報と明かされぬ動機
■各地で相次ぐ刺傷事件、明かされない動機
襲われたスクールバスには、「日本人学校」という表記はなかった。なので、日本人を狙った犯行かどうかは、今のところはわからない。ただ、スクールバスを狙っていることから、幼い子どもを狙った犯行だということは、間違いないだろう。 中国では、6月10日に吉林省で、アメリカ人4人が55歳の地元の男に刺されたほか、6月19日には上海の地下鉄駅構内で、中国人3人が刃物で襲われ負傷する事件が起きている。この時に、拘束されたのは54歳の男だった。50代の男による刺傷事件が中国各地で相次いでいる。 ただし、いずれの事件も動機は発表されていない。そもそも、中国メディアでは、容疑者の動機まで踏み込んで報道することもあまりない。発表や報道がないことで、余計に背景に「当局に不都合な事実」があるのではないかと、臆測を呼ぶことにもなっている。社会的な不満を持った人たちが、刃物による襲撃を起こしている可能性はないだろうか。 胡さんのような悲劇をもう二度と生まないためにも、中国当局には、動機の解明と発表を求めたい。
テレビ朝日