川島永嗣、A代表の若手GKへ「年齢に関係なく、自信と責任を持って…」 国際GKの日イベント
サッカー元日本代表のGK川島永嗣(磐田)が14日、「国際ゴールキーパーの日」にオンラインでトークイベントを行った。 日本サッカー協会が世界に通用するGKの養成を目的とした「GKプロジェクト」の一環。小中学生のGKを対象に、川島が元日本代表GKの加藤好男氏とトークを展開した。 小学2年時に兄の影響でサッカーを始めた川島は「41歳になったけど、サッカーを始めた時と気持ちに変化はない。どんな時期もずっとサッカーが楽しいという気持ちを持ち続けてる。(気持ちの)上下動はなかった」と明かした。 浦和東高(埼玉)から2001年に当時J2の大宮でプロ入りし、03年に正GKの座をつかんだ。U―20日本代表としてワールドユース選手権(UAE)で活躍した中で迎えた04年、日本代表で活躍していた楢崎正剛がいる名古屋への移籍をあえて決断した。 当時は2月にアテネ五輪の候補合宿に参加。「(チームの)キャンプの時期にいないのに自分がレギュラーをとれるのか、仮に自分が試合に出られなかったらどうしようかなと考えていた。だったら、日本でトップの人がどういうものかを理解しなければ自分も上にいけないというのがあった。当時は日本代表に選ばれないと海外にいくのは夢の話だった。日本の最高峰のレベルを感じることが大事だと思ったので、楢(崎)さんのいる名古屋へ行った」と明かした。 A代表には2007年に初招集され、W杯は10年南アフリカから22年カタールまで4大会連続で選出。ベルギー、スコットランド、フランスと欧州で長年プレーし、今季から日本復帰した。 「今まで日本代表で『W杯優勝する』、欧州では『CLに出たい』とか分かりやすい目標があった。逆に今は自分のプレーや自分が目指してきたものを見てもらう人にとって感動させられるプレーをしたいという思いしかない。それが何かにつながっていけばと思う。見てる人が感動するプレーを常にしたいというのが今の目標です」 また、現在の森保ジャパンでは1~2月のアジア杯で鈴木彩艶(21)と野澤大志ブランドン(21)、3月のW杯アジア2次予選は大迫敬介(24)と、国際Aマッチのキャップ数が少ない20代前半の若手GKが選出されている。 川島は「選ばれている選手が経験があろうがなかろうが、日本の代表として選ばれている。そういう選手が年齢には関係なく、自信と責任を持ってやれればいいと思う」と持論を語った。
報知新聞社