ガザ北部でポリオ接種再開へ 2日から、対象エリア縮小 WHO
【イスタンブール時事】世界保健機関（WHO）は1日、パレスチナ自治区ガザ北部で延期されていたポリオ（小児まひ）の予防接種を2日から再開する方針を明らかにした。 ポリオの予防には2回のワクチン接種が必要で、1回目は9月に実施。10月14日に2回目が開始されたが、ガザ北部では空爆激化や住民の避難勧告を受けて、同23日の開始予定日が延期を余儀なくされていた。 ガザ北部ではイスラム組織ハマス掃討を目指すイスラエルの軍事作戦が強化されたものの、WHOは「必要となる戦闘の人道的休止が確約された」と強調した。ただ、ガザ北部で接種を行う地域は1回目に比べ大幅に縮小され、ガザ市に限定されるという。目標とする接種率90％について、WHOは「現状では困難」との認識を示した。
