朝から競馬新聞を眺めている彼氏に文句を言いたいあなたへ【じゃいの人生は最高のギャンブルだ】第129回
次に夫婦やカップルについての話をしましょう。 僕も30年以上連れ添った相手がいます。昔、一緒に競馬場に行ったことがありますが、ゴール前で興奮して彼女の頭を叩いてしまい、2度と競馬場には行かないと言われました。 お互い共通の趣味もなく、趣味を作ろうと2人ともやったことのないチェスを買いました。お互いルールを覚えて対戦しましたが、僕が11連勝した時点で、「2度とやらない」と言われました。今思えば手加減すればよかったと思いますが、まだ20歳くらいでそんな余裕もなかったのでしょう。 それから2人の共通の趣味はありません。 夫婦やカップルはお互い特別な存在です。何股もしていない限り、唯一無二の存在です。あれが嫌、これが嫌、あそこを直して欲しい、これをやめて欲しいなどの要望があるのは分かりますが、これだけでは不満ばかり募ります。そこはお互いの妥協と寄り添いが大切なような気がします。 今回の場合だと、競馬をやめろ!というのではなく、自分の許せる範囲で楽しむなら目をつぶるとか、当たったらお寿司連れてってねとか、ちょっとでも相手の気持ちを理解しようとしてみてはいかがでしょうか? 彼もあなたの気持ちを理解しようとするなら、競馬は観るけど、終わったら彼女との時間を大切にしてみるとか、お互い寄り添うと2人の絆も強くなるかもしれません。 彼が、自分のことを一切考えずに競馬に没頭して、目に余るようならその時は今後のことを考えてもいいと思います。お互いの妥協は必要ですが、妥協で結婚するのはあまり勧めません。 今回の文章だけでは、2人がどういった関係なのかは深くは分からないし、仮に会って話をしたとしても2人のことはそこまで分からないでしょう。夫婦や恋人同士の形は人それぞれ違うものだと思います。アドバイスくらいは出来たとして、それが的確かどうかも分からないし、そこまで介入することではないと思っています。 最終的にお互いで決めることになると思います。 僕はただ、あなたの幸せを願うだけです。 ☆じゃいさんに相談したい悩み事を募集します! ペンネーム・性別、相談に必要な情報(年齢や職業など)があればそれも明記し、以下アドレスまで相談内容をメールでお送りください。じゃいさんが「ギャンブル的思考」でアドバイスします! 【jay_sodan@shueisha.co.jp】まで! じゃい1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には9370万円の馬券を的中させたことも。『稼ぐメンタル ギャンブルで勝ち続ける「ブレない」心の作り方』(KADOKAWA)など著書も多数。 構成・撮影/キンマサタカ