【ボクシング】那須川天心「世界チャンピオンになるのが目標というわけではなく、強いヤツとやって勝つのが目標」アジアパシフィック王座を獲って4人の世界王者に狙い定める
2024年10月14日(月・祝)東京・有明アリーナ『PRIME VIDEO BOXING 10』の記者会見が、8月22日(木)都内にて行われた。 【写真】同日に世界戦を行うWBC世界バンタム級王者・中谷潤人、WBO世界スーパーフライ級王者・田中恒成と並ぶ 同大会は2日間にわたって、7試合の世界タイトルマッチを中心に開催される。DAY2では那須川天心(帝拳ジム)がボクシングでは初のタイトルマッチとして、WBOアジアパシフィック・バンタム級王座決定戦3分10Rで、2位のジェルウィン・アシロ(フィリピン)と対戦する。1位の那須川は4戦全勝(2KO)、アシロは9戦全勝(4KO)。 会見終了後、囲み取材を受けた那須川は7大世界タイトルマッチの中に試合が組まれたことについて「やってやろうって感じではないですね。いつも通りやれば。前回の(KO勝ちの)感覚が残っているので、この感覚でやれば問題ないと思います」と、気負いはないとする。 かつてない規模で行われる2日間興行については「ショーではなく祭りにしないといけない。一人一人が盛り上げる自負を持って欲しいし、その気持ちは自分が一番持っていると思う」とした。 前回の試合から約3カ月というこれまでより短いスパンでの試合になったことには「(RIZINで)中1日とかもあったので(笑)。キックボクシング時代はこれくらいの期間でけっこうやっていたので大丈夫です」と余裕の表情。 対戦するアシロについては「カウンターを取ってくるタイプ。フィリピンと聞いたからパッキャオみたいなタイプかと思ったら、そんな感じではなかったです」と評した。 これまでのキャッチウェイトからバンタム級リミットになったことには「1年半しっかりと調整して身体も作ってきたので。前は下半身がデカかったけれど今は上半身がデカくなって逆三角形の身体になりました。ボクシングでもモデルでもいける(笑)。この体型を維持していきたい」と、問題ないという。 タイトルマッチということでさらに真価を問われることになるが、「SNSであまり言われなくなってきて寂しいのがあるので、もっといろいろなことを言ってほしいですね。前はもっと来ていたけれど前回は来なかったので」とアンチの声を無視するよりも面白がって見ていると言い、「天心って強いよね、倒せるよね、というのをベースで見られているからこそ気を引き締めないといけない。チャンスがあれば仕留めようと思う」と、アンチを黙らせた前回のKO勝ちに続いてチャンスがあればKOしたいとも。 「このベルトを獲りたいと思ってやるタイプではないので。切符として獲らないといけないと思っています。しっかりとここで見せる。お客さんにも選手にも。もうこれは無視できないという試合を前回見せたので」と、現在国内に4人いる世界バンタム級王者たちにもプレッシャーを与えたいという。 「世界チャンピオンになるのが目標というわけではなく、強いヤツとやって勝つのが目標。ベルトはもちろん4つ獲りたい」と、世界バンタム級の頂点に立つ4人に勝ちたいと語った。
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