島根原発、13年ぶり再稼働 福島第1と同型で2基目 中国電
中国電力は7日午後、島根原発2号機(松江市)の原子炉を起動し、約13年ぶりに再稼働させた。 2011年に事故を起こした東京電力福島第1原発と同じ沸騰水型軽水炉(BWR)で、同型炉の再稼働は東北電力女川原発2号機(宮城県)に次いで2基目。 島根原発は国内の原発で唯一、県庁所在地に立地しており、30キロ圏内には約45万人が暮らす。 2号機は12年1月に定期検査のため運転を停止した。中国電は総額約9000億円かけて安全対策工事を実施。防波壁を4メートルかさ上げして海抜15メートルにしたほか、外部電源が使えない場合に備えてガスタービン発電機なども設置した。 21年9月に再稼働の前提となる新規制基準への適合性審査に合格した。22年6月に地元の同意手続きが完了していたが、安全対策工事などの遅れから、再稼働時期がずれ込んでいた。 7日午後3時、原子炉内で核分裂を抑える制御棒を引き抜く作業を開始。同4時50分に、核分裂反応が連続する「臨界」に達した。