退団から4年…“NOAHの三沢光晴”が全日本初参戦で小島聡を撃破!【週刊プロレス昔話】
「4年ぶりというよりは初めてってかんじ。会場も両国なので、それほど全日本っていうかんじでもなかったし」 全日本最後の札幌中島体育センターで最後の四天王対決!
三沢光晴が全日本を退団してから、そしてNOAHを旗揚げしてからアッという間に時は経った。その経過した時間が解決した部分も大きかっただろう。2004年7月18日、古巣・全日本の両国国技館大会のリングに立つと小島聡と向かい合った。この時が初対戦だった。 試合前に和田京平レフェリーと握手を交わした三沢。そこには懐かしさもあっただろう。だけど目の前には懐かしだけではない、初めて手を合わせる小島がいる。シリアスな空気感から重厚なプロレスを展開すると、小島は掟破りのタイガードライバーで先手を打った。 その気持ちを受け取ると、場内の声援を背にした三沢はフルタイムドローの直前にタイガードライバー'91で勝利。この技を四天王と呼ばれた選手以外に放つのは極めて稀であり、それだけ思いの大きさがうかがえた。本人は「おかえりなさい」というよりは「はじめまして」のようと語ったが、その闘いぶりやフィニッシャーを見るに場内のファンは「おかえりなさい」一色だった。
週刊プロレス編集部