ソーダやシリアルなどの超加工品は本当に体に悪いの? イギリスの最新研究結果を解説
※この記事は、海外のサイト『delish』で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。 アメリカの食事では、約60%が超加工食品で構成されるという。ハムやパン、ソーダにポテトチップス、健康的なイメージのオーツミルクでさえ、飲食物の多くが加工品であることを考えると、これは驚くことではないかもしれない。 いっぽうで、超加工食品が健康に与える悪影響を明らかにした最近の研究報告が話題になっている。医学誌『ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル』に掲載された45件の研究のレビューでは、加工食品の多量摂取と心血管疾患、精神障害、肥満、2型糖尿病、死亡率の間に強い関連性が発見されたという。とはいえ、たまに食べるポテトチップスは本当に寿命を縮めるの?
そもそも超加工食品とは?
「最近、加工や超加工という用語がよく使用され、否定的な印象がついています。しかし、加工食品と超加工食品で何が違うのかを理解することが重要です」と、「ニューヨークシティ・ニュートリション」の登録栄養士であるダイアナ・ロドリゲスさんは話している。 店で購入するほぼすべての食品は、何らかの方法で加工されている。たとえばターキーサンドイッチなら、パン、スライスチーズ、デリミート、マヨネーズ、マスタードを使用することが多いけれど、これらの材料はすべて加工品だ。 「米農務省の定義によると、加工食品は自然の状態に変化を加えた食品を表します。この変化には、洗浄、調理、冷凍、乾燥、包装などが含まれます」と説明するロドリゲスさん。最小限に加工された食品は、スライスして包装した果物や野菜、牛乳、卵などのように、ほんの少しだけ手が加えられている。 いっぽう超加工食品は、エクストルージョン(加圧押出)や製粉といった複数のプロセスを通るうえ、多くの成分が追加されています、と彼女は説明する。超加工食品の場合、栄養のほとんどが取り除かれ、通常は大量の砂糖や脂肪、ナトリウムが添加されている。これにはソーダ、キャンディー、ホットドッグなどの分かりやすい商品のほか、朝食用シリアル、プラントベース肉、乳製品の代替品など、一見分かりにくい食品も含まれる。