新十両安青錦が白星発進「初めての土俵入りがあったし、どうしても(調子が)おかしかった」
<大相撲九州場所>◇初日◇10日◇福岡国際センター 新十両の東11枚目・安青錦(20=安治川)が、白星で関取デビューを飾った。 藤青雲と対戦。左四つで胸を合わされる苦しい展開も、粘って体勢を逆転して下手投げを決めた。「初めての土俵入りがあったし、どうしても(調子が)おかしかった。初日はいつも緊張する。(初勝利は)うれしいけどまだ長い。1日一番に集中したい」。 ウクライナ出身で新入幕の獅司に次ぐ2人目の関取となった。元関脇安美錦がおこした安治川部屋から初の関取。締め込みは群青色に決めた。師匠と相談して「自分の好きな色をつけろ」と言われて決めた。 化粧まわしは戦火から逃れて来日時に世話になった関西大から贈られたものを占めた。「テレビでずっと見ていた土俵入りを自分ができてうれしい」と言い、「(場所前に掲げた十両優勝を)したい。全部勝てば優勝じゃないですか。自分の相撲をとって勝ちたい」と意気込んだ。