「選挙でユニクロ着用」石破茂新首相がベタ惚れする妻・佳子さんの“庶民派”な素顔
地元・鳥取1区になかなか帰れない石破茂新首相(67)に代わり、有権者に頭を下げ続けてきた妻・佳子さん。来たる10月27日投開票の衆院選でも出番は増えるだろう。 【写真】「首相より人気」石破氏がベタ惚れする妻・佳子さん 「地元では石破氏以上の人気者。夫婦で会合などに顔を出すと佳子さんに向けた拍手のほうが大きく、石破さんが“なんで僕より拍手が多いんだ”と笑わせるのが“お約束”になっています」 と地元の支援者は話す。
「こんなに美しい人がいるのか」とひと目惚れ
佳子さんは東京都出身。父親は昭和電工(当時)の元取締役というお嬢さまで、母と姉の4人家族で育った。私立の女子学院中・高から慶應大学法学部に進学し、その美貌を見初めたのがドイツ語クラスで同級生だった石破氏。 「本を小脇に抱えて図書館の階段を下りる佳子さんを見て“こんなに美しい人がいるのか”とひと目惚れしたそうです。当時石破氏は司法試験を受けるか大学に残って研究するつもりだったのに、安定した新婚生活を求めて三井銀行(当時)に就職を決めたほど。卒業式の直後にプロポーズしたら、“進路がコロコロ変わる人は嫌いです”とフラれたといいます」(全国紙政治担当記者) 佳子さんは大手総合商社の丸紅に就職。石破氏の父親で元鳥取県知事の二朗さんの葬儀に弔電を打ったのをきっかけに再会し、交際に発展した。初デートは、'81年に公開の映画『連合艦隊』だったという。杉並区にある佳子さんの実家を訪ねると、近隣住民が「もうずいぶん前から誰も住んでいませんよ」と教えてくれた。 近くに住む80代女性は、石破氏が佳子さん宅に結婚の挨拶に来た日を覚えていた。 「佳子さん一家は派手な生活を好まず、堅実そのものでした。石破さんは紺色系のスーツをビシッと着て“政治家にはなりませんから”と、ご両親を安心させたそうです。世間では顔つきが怖いなどといわれますが、若いころはなかなかのイケメンでしたよ」
「ユニクロでズボン買ってきたの~」
'83年に結婚。'86年の衆院選で初当選以降、連続12回の当選を支えてきた。2女に恵まれたが、今はいずれも東京暮らしで、鳥取に残ったのは佳子さんだけ。'18年の総裁選では、佳子さんが投票を呼びかける動画が大反響。東京・銀座で街頭演説に立ったこともある。強面のイメージが強い石破氏にメガネをすすめたり、眉を整えるなど柔らかい表情の演出に余念がなかった。 選挙戦では、小柄で細身ながらパワフルな立ち回り。 「選挙カーの車内から“あっ、あそこに人がいる!”と有権者を見つけ、降りて駆け寄ってビラを渡すんです。朝8時から夜8時まで、ずっとその調子。周囲が心配して“今日は早めに車を降りてはいかがですか”と促すほどです」 と地元の後援会関係者。 先の総裁選では、逆転勝利が信じられなかったのか頬をつねってみせたしぐさが、愛嬌があると話題を呼んだ。普段からケラケラと朗らかに笑うといい、地元では「気さくで話しやすい人」と評される。 「お嬢さま育ちといっても着飾らないし、有名ブランドの高額な服やバッグなんて持っていないと思いますよ。過去の遊説中、急に冷え込んできたときは“ユニクロでズボン買ってきたの~”と厚手の黒いスラックスにはき替えて満足げでした」(同・関係者) 石破夫妻と30年以上親交のある自民党鳥取県連副会長で鳥取市議の上杉栄一氏(77)は「石破が総理になったのはうれしいが、佳子さんの頑張りが実を結んだことのほうがうれしい」と言う。 「裏表がないし偉ぶることもない。話に嫌味がないからすっきりするんだ。人気を当て込んで、次の参院選は佳子さんに出てもらおうかと話したら、石破から“それは勘弁してくれ”と言われてしまった。鳥取に来て戸惑ったこともあると思うが、自分から地元住民に飛び込んで、すぐに溶け込んだ。ある会合に代理出席したとき、帰りはタクシーを呼ばない。自宅まで2kmほどの道のりだったら歩いて帰るって。石破の評判はいろいろあっても、佳子さんの評判や人気は変わらない」(上杉氏)