「約20個のカメラやセンサーで危険を察知」観光客の回遊にも期待"自動運転バス"実証実験 最高速度は時速40キロに進化=静岡・沼津市
静岡放送
実用的な大きさのバスを使った自動運転の実証実験が静岡県沼津市で始まりました。最大で40キロの速度が出せるバスで、中心市街地の活性化に期待が高まります。 【写真を見る】「約20個のカメラやセンサーで危険を察知」観光客の回遊にも期待"自動運転バス"実証実験 最高速度は時速40キロに進化=静岡・沼津市 沼津市で行なわれた自動運転バスの試乗会には約70人の関係者が参加しました。実証実験は5年ほど前から行なわれていますが、2024年からはより実用的な大きさのEVバスを導入しました。 <東部総局 竹川知佳記者> 「自動運転バスは、車体の周りについた約20個のカメラやセンサーで危険を察知して運転しています」 最高速度がこれまでの時速19キロから40キロに上がったほか、乗れる人数も6人から15人に増え、従来のバスに近づきました。 自動運転バスが走るのはJR沼津駅から沼津港までの片道約2キロの区間で、決まったルートでのハンドル操作や信号を認識しての加速や停止は自動で行ないます。ただ、道路に止まっている車など障害物への対応には課題があります。 <伊豆箱根バス 奥津千枝運転手> 「まだ人の力は必要だと思います。これから研究を重ねて良くなっていけば良いなと思います」 <東部総局 竹川知佳記者> 「走行ルート上に止まる車を減らそうと、道路には緑のラインと自動運転車の文字が示されました」 実証実験では道路沿いにカメラを設置し、周りを走る一般の車への影響も検証します。路線バスのドライバー不足の解消とともに観光客の回遊にも期待がかかります。 <沼津市交通政策室 風間一毅室長> 「沼津港の駐車場に停めた観光客の方が沼津の街の方へも自動運転バスに乗って、来訪していただければと思います」 沼津市は、おもに自動運転で走るバスの運用を2027年度には始めたいと準備を進めています。
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