ダイハツ、国内生産を再開 1カ月半ぶり、京都工場で2車種
認証試験の不正により国内で車生産を全て停止していたダイハツ工業は12日、京都工場(京都府大山崎町)で生産を一部再開した。国土交通省が出荷停止指示を解除した商用車2車種が対象。昨年12月の停止以来、約1カ月半ぶりの生産再開となる。 京都工場で生産を再開したのは、親会社トヨタ自動車ブランドの「プロボックス」とマツダの「ファミリアバン」。在庫の出荷は5日に再開していた。 12日朝に京都工場に出勤した製造担当の男性(44)は「再開決定まで不安だった。(消費者から)厳しい目で見られているので、信頼回復のため現場で頑張ろうと思う」と意気込んだ。工場で報道陣の取材に応じた広報担当者は「一日も早い再生に向けて一丸となって取り組む」と述べた。 子会社ダイハツ九州の大分第1、第2工場(大分県中津市)でも、26日から「ミラ イース」など10車種の生産を再開する。いずれも国交省が安全や環境に関する性能の基準を満たすと確認できたとして出荷停止指示を解除していた。