“30年目の京都旅”で癒しを堪能 新緑眩しい蓮華寺とスフェラのカフェ で心を整え、丁寧な時間を過ごす
丁寧な手仕事をゆったりと楽しめる「カフェ・ドン バイ スフェラ」
寺で心を整えたら、京都祇園に2003年にオープンし、デザイン、クラフト、アート、食をひとつに集めた文化発信拠点、スフェラ・ビルへ。こちらの西側の緑豊かな遊歩道に面したカフェ・ドン バイ スフェラでは、挽きたての豆をハンドドリップで淹れるコーヒーをはじめ、日本茶、ナチュラルワイン、新鮮な野菜を使った軽食、スイーツなどが楽しめます。 中でも人気なのが、京都の名店・嘯月(しょうげつ)の上生菓子と、峰の白という銘柄を使った抹茶のセット。嘯月の店舗では予約限定だという和菓子と、丁寧にたてられた抹茶を味わえる。 インテリアブランド・スフェラのプロダクトを用いたカフェ空間も魅力の1つ。1Fのスフェラ・ショップでは、スフェラオリジナルデザインのテーブルウェアや家具に加え、独自の視点でセレクトしたアイテムを実際に購入することができます。 食とインテリア、どちらにおいても“上質な素材で丁寧に作られたものを洗練されたスタイルで提供する”というコンセプトを持つスフェラ。目で舌で、丁寧な手仕事をゆったりと楽しめます。 カフェ・ドン バイ スフェラ 所在地 京都市東山区縄手通り新橋上ル西側弁財天町17 スフェラ・ビル0F 電話番号 075-532-1070 営業時間 12:00~19:00 定休日 水曜日 ※臨時営業日、臨時休業日を設ける場合があります。最新の情報はインスタグラム(@cafedong_kyoto)からご確認ください。
夕餉は「東華菜館 本店」で大正浪漫の世界へトリップ
京都に旅したことのある人なら一度は見たことがある鴨川河畔のこちらは、本格的な北京料理が味わえると人気の「東華菜館 本店」。前身となる西洋料理店「矢尾政」の二代目店主・浅井安次郎が、建築家のウィリアム・メレル・ヴォーリズに“新しいビアレストラン”をイメージして設計を依頼。大正15年にこのスパニッシュ・バロック様式の洋館が誕生しました。 その後戦時色が深まり、洋食レストランの存続が許されない時代が訪れます。浅井は中国人の友人・于 永善に建物を託すかたちで、この洋館を未来につなげることを決断しました。そうして昭和20年末に誕生したのが東華菜館です。古き良き伝統を現在につなぐ北京料理を、コース料理から一品料理まで、お客の予算と好みに合わせて提供しています。 日本各地に数々の名建築を残したことで知られるヴォーリーズですが、レストランを手掛けたのは彼の生涯でここ東華菜館だけ。シンプルな直線と曲線を組み合わせた天井や扉などの美しい装飾はもちろん、建物に合わせてヴォーリーズが設計した調度品や花台も見どころ。料理とともに私たちをもてなしてくれます。 店の一角で存在感を放つのは、1924年に米国で製造、輸入された現存する日本最古のエレベーター。運転手による手動式の昇降によって、なんと今も現役で個室や宴会場へとお客を案内してくれます。訪れる人からはたびたび「映画『千と千尋の神隠し』に出てくるエレベーターのよう」と言われるそう。 ほぼ大正15年竣工当時の姿を残し、その維持管理や保存に努めている東華菜館 本店。日常を忘れて、異国情緒あふれる大正ロマンの世界にトリップしてみては? 東華菜館 本店 所在地 京都市下京区四条大橋西詰 電話番号 075-221-1147 営業時間 平日/11:30~15:00(L.O.14:30)、17:00~21:30(ラストオーダー21:00) 土日祝/11:30~21:30(L.O.21:00) 定休日 週1日 不定休 そうだ 京都、行こう。
石橋果奈