いつか絶対訪れたい!20世紀最後の巨匠建築家、ルイス・カーンの代表作8選。実際に見られる建築&映画の紹介も
7 イエール大学アートギャラリー/アメリカ・コネチカット州ニューヘイブン
イエール大学アートギャラリーは1932年に設立された、アメリカ最古の大学美術館。世界中から地域や時代を超えて集められた、30万点以上のコレクションを誇ります。 ルイス・カーンは既存のネオ・ゴシック建築の館に隣接する場所に、この新たなモダニズム建築の館を設計しました。1953年開館。イエール大学で非常勤講師として建築を教えていたカーンがその縁から依頼を受け、作家としてのデビュー作となった、記念碑的な作品です。
8 フランクリン・D・ルーズベルト・フォー・フリーダムズ・パーク/アメリカ・ニューヨーク
アメリカのフランクリン・D・ルーズベルト大統領が1941年の一般教書演説で表明した「4つの自由」を称える4エーカーの公園。ニューヨーク・ルーズベルト島の南端に位置しています。 ルイス・カーンが1972年にデザインを依頼された、カーンの最後の作品のうちの1つ。1974年にカーンがニューヨークのペンシルバニア駅で倒れ亡くなった際に持ち歩いていた完成図を元に、意思が引き継がれ、完成に至りました。マンハッタンを一望できる、素晴らしい景色の公園です。
9 映画「マイ・アーキテクト/ルイス・カーンを探して」
ルイス・カーンの生涯を辿る、2003年製作のドキュメンタリー映画。カーンの2番目の愛人の息子である映像作家、ナサニエル・カーンが、父の死後30年を経て初めて父と向き合い、父の真の姿に迫る旅に出ます。 数々の歴史に残る建築物を生み出した偉大な建築家であると同時に、私生活では波乱に満ちた人生を送った人物でもあったカーン。その魅力と素顔を伺い知ることができる、貴重な資料です。
没後半世紀を経てなお多くの人々を魅了し続け、ますます評価が高まっているルイス・カーンの建築作品。 壮大なスケールのシンボリックな彫刻として、訪れる者の感性や創造力を刺激するアートとして、あるいは自然の光や風を活かした機能的で快適な装置として。どこまでも奥深い魅力を探ってみてはいかがでしょうか。