帰宅困難3600人受け入れ可能 麻布台ヒルズ、防災設備公開
森ビル(東京)は17日、昨年11月に開業した日本一高いビルがある複合施設「麻布台ヒルズ」(東京都港区)の防災設備を報道陣に公開した。「逃げ込める街」をテーマに、買い物客や観光客ら帰宅困難者約3600人の受け入れ体制を整えたのが特徴。 中核となる高さ330メートルの超高層ビル「森JPタワー」には、広さ約150平方メートルの非常用の備蓄倉庫を設置。水や食料、簡易トイレなど約3600人が3日間生活できる量を備えた。非常時にはオフィスのエントランスや地下道を受け入れ場所として開放する。 ビルには4種類の制震装置を導入し「首都直下型地震や南海トラフ巨大地震でも被害は出ない設計」という。