「ビキニは女性美の究極体」バズーカ岡田躍進の裏で誕生したプロビキニアスリート
いち保育士が、いちトレーニーになり、いちアスリートへと進化してきた。“ナチュラル”と名のつくこの団体で彼女は、これからも高みを目指していくと誓う。 「さまざまな団体がある中で、正々堂々と自分の体で勝負し、忖度なしに評価してもらえるのは素晴らしいこところだと思います。去年、世界選手権で予選落ちしましたが『これなら日本人でもいけるかも』って思えたんです。実際にアジアの選手が入賞していましたし、きちっとした日本人の性格なのか、客席からステージを見てもポージングは日本人のほうが上手だと感じました。そのときから、日本で勝つことが目標ではなく、世界で勝つことを目標にもっていくようにしました」 さらに言葉に熱を込めて続ける。 「今年は世界大会で優勝してプロカードも獲得できましたが、心はまったく満足していません。まだ自分の中でプロの自覚を持てていないですし、プロになれていることを自分で認めてあげられていないことも多くて。外側はプロになった自分がここにいるけど、内側にいる本来の自分はまだそこに追いついてない。内と外でかけ離れています。この1年は、その差を埋めて、本当の意味でプロカードを持った自分に辿り着けるように心身を鍛えていきたいと思います」
最後に、「自分にとってビキニとは?」と聞いてみた。 「その人の美しさと強さ、すべてが入っているもの。女性美の究極体だと思っています」 40歳女子、その進化はまだまだ通過点。目指すべき究極体へ終わりはない。
取材・文/木村雄大