2人の男の子ママ・青木裕子が、春休みにママ友と話して考えた「教育の難しさ」
フリーアナウンサー、VERYモデルとして活躍する青木裕子さん(instagram: @yukoaoki_official)は、10歳と8歳の2人の男の子の母。子育ての正解ってある? 教育ママじゃダメ? 子どもにとって“本当にいいこと”って? などなど、本連載では青木さんが子育てをする上で日々感じているアレコレを、「子どもの教育」をテーマにしつつ徒然なるままに語っていただいています。 【写真】ハリー・ポッターになった2児の母・青木裕子さん 今回は春休み中に青木さんが改めて考えた、「教育」と、その変化について。
大きく変わった“教育を取り巻く環境”
今年はちょっと遅めの桜が新生活のお知らせをしてくれた。 新学期の準備は、気が引き締まる。だってもう長男は5年生だ。「もうすぐ小学校終わっちゃうねえ」って、本人も信じられないくらい時の流れが早い。特に、彼らの学年は小学校生活が始まってすぐコロナ禍で、入学式もなくて、最初のうちは登校さえできなかったのだから、学校生活が短く感じるのも仕方ないのかもしれない。 振り返ってみると、この5年で子どもたちの教育を取り巻く環境ってずいぶん変わった。 入学してすぐ、自宅学習になったころは、リモート授業なんてどうやってやるの!? と右往左往していた。デバイスが全員に確保できるまでは始められないから、学校によって対応に差が出てしまっているなんていうことが、ママ友同士で話題になったのも懐かしい。それが、今では、習い事の宿題だって、タブレットが家にあることが前提だ。わざわざ「タブレットのご用意はありますか?」なんてことも聞かれない。「宿題どこだっけ?」と子どもに聞かれて、「何ページから何ページか聞いてこなかったの?」と言ったら、そういうことじゃないと言われてしまった。 FRaUwebでの連載をまとめた書籍(『3歳からの子育て歳時記』4月19日刊行! )の発売記念ウェビナーで、小学校受験塾の大原先生、中学受験塾の矢野先生とお話しした際、近年の試験問題の変化についての言及があった。 ざっくりいうと、どちらの試験においても、机上の学習で得られる知識だけではなく、発信力や表現力が問われる問題が増えてきているということだった。小学校受験については、コロナ禍が落ち着いて、元来の形に戻ったという面もあるようだけど(小学校受験というのはそもそも知識を問う試験ではないことが多いよう)、中学受験については、未経験の立場からするととにかく詰め込み学習のイメージがあったので意外だった。 変化の理由として、矢野先生は、大学入試の変化などに伴い、学校が考える必要な力が変化してきたことを挙げていらした。ではなぜ大学入試が変化するのかと考えると、それは社会で求められるものに対応するためだろう。そう考えると、社会の変化に伴って教育が変化することは当然といえば当然なのだけど、社会で役立つという実践的なことを考えたときに、知識偏向型を脱却していくというのはなかなか面白いなあと思う。