“8歳の子どもが流されている” 信念試された18歳 「人のために尽くしたい」専門学校生 とっさの判断 富山
川で溺れた8歳の男の子を助けたのは、警察官になることを夢見る専門学生です。人のために尽くす行動をめざしていた18歳、その “信念” が試される“とき”が…。 【写真を見る】“8歳の子どもが流されている” 信念試された18歳 「人のために尽くしたい」専門学校生 とっさの判断 富山 「なんやろって思って見たら、人だったので…」 川で溺れ流されてた8歳の男の子を助けたのは、富山県射水市に住む専門学生、堅田駿也(かただ・しゅんや)さん(18)です。 5月13日、富山県を東西に走る「あいの風とやま鉄道」小杉駅近くの下条川で溺れていた8歳の男の子を救ったのです。 午後5時ごろ、学校からの帰宅途中、通りかかった下条川の駅南大橋に人が集まっているのに気づきました。 専門学校生 堅田駿也さん:「(人が)いっぱいおるなって思ってなんやろって思って見たら(川の中に)人だったんで。しかも溺れているっぽかったんで。やばいなって思ったんです…」 川幅およそ30メートルの下条川に子どもがいるのが見えました。 流れはさほどではないものの、土手から水面までは3メートルはあると思われ、簡単に近寄ることはできません。 集まった人々も、消防や警察に連絡したほかは見守ることしかできないようでした。 専門学校生 堅田駿也さん:「目の前でよくないことが起きるんやったら、(自分が)なんとかした方がいいかなって…」 流れのなかでもがく子どもを見た堅田さん。とっさの判断で…。 ■力が足りず、片手を放してしまうと… 専門学校生 堅田駿也さん:「思いきったら(柵を)またいで土手の下までいけたんですよ」 記者:「全然見えないじゃないですか、怖くなかったですか?」 堅田駿也さん:「怖かったです。けど、なんか、行けたっす!」 現在は怖くて下りられそうにありませんが、その当時は、『子どもを助けたい一心』だったといいます。 堅田さんは土手から片足を滑らせながら、バランスをとって川の岸まで下りました。 堅田駿也さん:「(服を着て)水に入ったら溺れるって知っていたので、脱いで飛び込んだっす!」 川に飛び込み、泳いで男の子のもとに…。