“8歳の子どもが流されている” 信念試された18歳 「人のために尽くしたい」専門学校生 とっさの判断 富山
男の子の腕をつかみ、なんとか岸までたどりつきましたが…。 堅田駿也さん:「全然、力が足んなくて、あげれられんで。片手を外して。ちょっと流されてしまって…」 その瞬間、岸から手を離してしまい、一緒に流されてしまいました。 ■パニック状態の子どもを落ち着かせる… 堅田駿也さん:「あれ、ここからどうしようって思って。そこから考えてなくて…。あ、ヤバイって思って…。子どもの方を支えていたこっちの手も離してしまって。それで一回見失って…」 堅田さんは水中に潜り、手探りで子どもを探しました。どうにか子どもを見つけ、腕をつかんだあと流され…。 堅田駿也さん:「真ん中の方に流されていったんですけど、たまたまそこが川の岸よりも浅くて」 流れる川の中で足がつかない男の子を抱え、警察や消防の救助を待ちました。救助が来るまでおよそ5分。今にも沈みそうで、暴れてパニック状態だった男の子に堅田さんは声をかけ続けました。 堅田駿也さん:「とりあえず息をしろっていうのと、暴れてほしくなかったので、めっちゃきついから暴れるのは当然なんですけど、暴れてほしくなかったので暴れるなっていうのを2回目に伝えたら、子どもの方は理解してくれて、冷静になってくれて…」 ■“人のために行動する” 信念が試されたか… その後、二人は救助されました。堅田さんがとっさに動けたのは、高校時代にサッカー部のゴールキーパーとして、チームを支える側に徹していたからこそ…。当時の恩師から、自分のプレーはチームのためにある役割なのだと、よく語っていたそうです。 堅田駿也さん:「コーチから“人のために行動する”とか、“人間として”っていうのを多く学ばせてもらったんです」 24日、堅田さんの迅速な判断と勇敢な対応に、警察の感謝状が贈られました。以前から人のためになる職業に就きたいと考えていた堅田さん…。 堅田駿也さん:「将来の夢は警察官になって、困っている人や苦しんでいる人を助けたいと思います」
とっさの判断で溺れている男の子の命を救ったのは、未来の警察官でした。
チューリップテレビ