印刷物なのに筆跡が盛り上がる…デジタルイラストが「リアルな場」にもたらす「感動体験」
東京展は終了したが、大阪展が来年1月からアニメイト大阪日本橋別館で開催される。ところでLAMさんは、同人誌を作るのも買うのも「メチャクチャ好き」だそうだ。
「今の時代は、ネットで誰でも世界中に作品を発表できる環境が整っている。一方、同人誌って時代逆行というか、ローテク文化ですよね。でも、わざわざ会場に足を運んで、お金を払って所有したくなるというのは、僕がすごく目指したい価値。ディスプレー越し、スマホ越しとは違う感動体験を創造したい。今回の個展も、同人誌と完全に同じ気持ちで作っているんです」
デジタル作画とは…
漫画では「ルパン三世」のモンキー・パンチさん、「コブラ」の寺沢武一さんらが先駆者。今年7~8月に東京都内で開かれた「芥見下々『呪術廻戦』展」では、多重レイヤーや3Dデッサン人形を使ったデジタル作画技法が展示され、漫画展として新機軸だった。同展は25年4~6月に大阪でも開催される。