【ラジオNIKKEI賞・生情報】ダービー参戦はならずとも 松岡がホレ込んだ〝逸材〟ウインマクシマムが福島で輝きを
[GⅢラジオNIKKEI賞=2024年6月30日(日曜)3歳、福島競馬場・芝1800メートル] 3番人気の支持を集めた前走の青葉賞では勝ち馬から0秒2差の5着。ダービー切符を逃した形となるウインマクシマム(牡3・畠山)だが、今回はトリッキーな福島芝千八で反撃を狙う。 28日朝は角馬場での運動で体をほぐし、29日に現地・福島へ向かった。畠山調教師は「当初の予定にはなかったので若干の緩さはあるけど、追い切りは段階を踏んでメニューをこなせているし、時計もしっかり出ているように態勢は整っていますよ。福島で初めての1泊競馬ですが、今までの感じなら多少のプラス体重で出せそうですね」と伝えるように同世代唯一のハンデ決戦へ向けて体勢は整った。 体調面に不安がないとすればカギとなるのは距離。今回は一気に3ハロンの短縮となる。指揮官は「春はダービーを意識して青葉賞を使ったけど長距離戦の流れだと一生懸命になりすぎてあのポジションだったから、こういう路線を使ってポジションを取ろうとする馬がいる中でどういう競馬ができるかだね。もちろん勝ち負けは意識しているけど試金石としては申し分ないし、今後の方向性というか課題なども出てくると思うからね。1週前の動きを見ればやれる感触はあるので期待して送り出します」と決意を新たにする。 昨年のホープフルS戦前には主戦を務める松岡が「(強みは)単純に能力がいいこと。好きな女の子と一緒ですよ」とその素質にほれ込んだ逸材。距離短縮に加え、初めての福島と克服すべき課題も散見されるが、ここは自慢の器用さを生かして、内容ともに最高の結果をつかみ取る。
東スポ競馬編集部