初心者にもおすすめ!絶景の紅葉が楽しめる登山、佐賀・多良岳【見頃|10月下旬~11月上旬】
近年のアウトドアブームを受け、登山やハイキングへの関心も高まっている。そこで今回は紅葉シーズンをテーマに、登山地図GPSアプリ「YAMAP」の開発・運営などを行っている株式会社ヤマップに、山歩き初心者におすすめのスポット・見頃を教えてもらった。 見頃はいつ?2024年の紅葉見頃時期予想【西日本編】 紅葉を楽しむことができる秋は、自然の中を歩くにはもってこいのシーズン。秋空の下で鮮やかに染まる山すそを歩いて、スニーカーハイクしてみませんか。今回は、九州の絶景紅葉スポット「佐賀・多良岳」をご紹介。 ■紅葉おすすめコース/佐賀・多良岳【見頃|10月下旬~11月上旬】 有明海や雲仙岳を望む絶景。山岳信仰の史跡もたどるスニーカーハイク 佐賀と長崎の県境に連なる多良山地は多良岳県立自然公園に指定されており、多良岳(982メートル)はその主峰。植生も豊かで、夏に咲くオオキツネノカミソリ群落は国の天然記念物に指定されている。古くから信仰の対象となった霊山で、山頂の石祠に祀られた権現像は奈良の大仏造営にも尽力した行基の作。9合目にある金泉寺は真言宗の開祖・空海の開山とされ、山中には修験道の開祖・役行者の像もある。 山頂はわずかに佐賀県側にずれているが、今回は長崎県側の金泉寺登山口から往復。短時間のハイキングで有明海や雲仙岳の眺望と紅葉を楽しむことが可能なコースだ。 写真提供/YAMAPユーザー:ふぐさんの活動日記より 「金泉寺登山口発着|山岳信仰の史跡をたどる国見岳 往復コース」の紅葉の見頃、歩行時間 都道府県:佐賀県太良町、長崎県諫早市 例年の見頃:10月下旬~11月上旬 歩行時間:2時間 歩行距離:2.2キロメートル 上り:291メートル 消費カロリー:383キロカロリー アクセス:長崎バイパス・長崎多良見ICから金泉寺登山口まで自動車で約1時間10分 ■スニーカーで行ける山とは? 「山を歩く」というと色々な装備が必要では?と思うかもしれないが、今回紹介するコースは登山靴や大きなザックは不要。歩きやすいスニーカーで楽しめる、絶景ハイキングコースを厳選した。 選定基準は以下の通り。 ・歩行時間:30分~3時間程度 ・歩行距離:0.5キロメートル~5キロメートル程度 ・上り標高差:300メートル以下 ・最高到達地点標高:2500メートル以下 ※一部、上記基準を超えるコースもある。 ※天候の急な悪化に備え、雨具や防寒具、飲み物なども忘れずに。明るい安全な時間帯に歩くように心がけよう。 ※コース選定に際しては「天気の良い日」にスニーカーで歩けることが基準。雨の日、積雪期は向いていないコースもあるので要注意。また、各山には複数のコースがあるが、今回紹介している「スニーカーハイク」推奨のコースに限定して、自然を傷つけないように歩くようにしよう。 さらに、多くの人が歩いている人気コースであるという点も加味。登山地図GPSアプリ「YAMAP」のユーザーの活動データ(集計期間:2022年9月~12月)をもとに、訪問者数の多かった人気の山・コースを中心に選定。 スニーカーは履き慣れたものであれば基本的にはOK。ただし舗装されていない土や岩の上やぬかるみでは、ツルツルの靴底だと滑りやすくて苦戦することも。グリップが効く溝がしっかり刻まれた靴底かどうか確認しておこう。 ※カロリーは総荷重で決まる。ここでは体重50キログラム+荷物5キログラム=55キログラムを想定して計算。 ※ハイキングに出かける際は、自治体やビジターセンターなどが発信している最新の情報を入手し、必要な装備を揃え、安全に楽しもう。また、紙地図や登山ナビゲーションアプリを活用し、道迷いを予防しよう。 ※紹介しているコースは舗装されていない場所を歩くケースも多く、雨後のぬかるみなどお足元には注意しよう。