新じゃが、新玉ねぎ、新ごぼう、新しょうが…旬はいつ?違いは何?野菜ソムリエが解説
春から初夏にかけては「新〇〇」という野菜がよくスーパーに並びますよね。 新じゃが、新玉ねぎくらいまでは何となくわかっても、新ごぼうや新しょうがあたりまでくると、ふつうのごぼうやしょうがと何が違うのか、いつごろが旬なのか、ちょっと自信がないという人が多いかと思います。 【画像】新じゃが、新玉ねぎ、新ごぼう、新しょうが…旬はいつ?違いは何?野菜ソムリエが解説 今回は、野菜ソムリエ・気象予報士・防災士の資格を持つ植松愛実さんが、今ぜひ食べたい旬食材のうれしい特徴を解説します。
意外と守備範囲が広い!新じゃが
通常のじゃがいもは夏の終わり~秋に収穫されますが、新じゃが(新じゃがいも)は、植えつけの時期をずらして冬の終わり~初夏に収穫されます。 冬の終わり~初夏って、もはや1年の半分近い期間ですよね。 じつは、九州産の新じゃがは冬の終わり、次いで静岡産が春、さらには関東産が初夏に出回るため、かなり長い期間、新じゃがを楽しめるのです。 通常のじゃがいもと違って乾燥の工程を経ずに出荷されるため、みずみずしくてやわらかく、皮ごと食べられるのが特徴です。
どちらのタイプがなじみ深い?新玉ねぎ
新じゃがは通常のじゃがいもと収穫時期や工程が違うだけですが、新玉ねぎはどうでしょうか。 じつは、通常の玉ねぎを乾燥させていないだけのものと、そもそも品種が違うものの両方があります。 通常の玉ねぎは、「黄玉ねぎ」と言って、球体に近い形をしたタイプ。 一方で、新玉ねぎは「黄玉ねぎ」を乾燥させずに出荷したものもあれば、「白玉ねぎ」と呼ばれる平たくつぶれた形をしたタイプもあります。 いずれの場合も、みずみずしくて辛味が少なく、生でも食べやすいのが特徴。 出荷時期は春~初夏が中心で新じゃがよりやや短いですが、静岡県など新玉ねぎの一大産地に近い地域では1月ごろから出回ることもあります。
アクが少ないのがうれしい!新ごぼう
ごぼうの旬は秋~冬ですが、ごぼうが成長しきる前の春~初夏に収穫されるのが新ごぼうです。 新じゃが・新玉ねぎに関しては乾燥の工程を経ているかどうかが重要でしたが、新ごぼうは完全に成長しきっていない、若いごぼう。 通常のごぼうよりもやわらかくてアクも少なく、色も白っぽいです。 薄くスライスしてサッと火を通すだけで食べられますし、炊き込みご飯にするとさわやかな風味が楽しめます。