LVMH の2023年決算報告で際立ったセフォラ。ポートフォリオへの影響力大
セフォラ・アット・コールズが牽引した北米の成功
北米におけるセフォラの成功の主な原動力は、コールズ(Kohl’s)のセフォラ・ショップインショップ(セフォラ・アット・コールズ)だ。コールズの経営陣は、11月の第3四半期決算発表で、この提携は2025年までに20億ドル(約2964億円)規模の事業になるだろうと述べている。現在、セフォラはコールズの900を超える店舗で展開しており、これは2022年と比較して50%の増加である。また、セフォラで追加購入するために再来店する顧客は、コールズのみで買う顧客の2倍の頻度で購入しており、セフォラ・アット・コールズで購入する顧客の30%はコールズを初めて利用する人たちである。 コールズのCEO、トム・キングズベリー氏は2023年11月の決算会見で、「セフォラとのパートナーシップは桁外れだ。当社が発表した数字は近い将来に達成できると強く感じている」と述べた。 2022年、LVMHのセレクティブ・リテーリングの売上高は前年比で17%増加し、ファッション・レザーグッズ部門の20%成長にはわずかに及ばなかった。ほとんどの業界にとってパンデミックからの回復の年となった2021年には、セレクティブ・リテーリングの売上高は2020年と比較して前年比で16%増加だったが、パンデミック以前の2019年の売上高と比較すると18%の減少だった。 LVMHの会長兼CEOのベルナール・アルノー氏は、声明で、「現在の状況においては引き続き警戒しながらも、非常に魅力的なブランドと機敏なチームに支えられて自信を持って2024年を迎えている」と述べた。 [原文:Sephora is a bright spot in LVMH 2023 earnings] EMMA SANDLER(翻訳:ぬえよしこ、編集:)
編集部