【プレミア12】台湾を甘く見ていた韓国、初戦でまた負けた
韓国打線は4回表に2点を取り返した。一死二塁で3番打者の金倒永(キム・ドヨン)が台湾の先発投手・林昱珉を攻略し、左フェンスをワンバウンドで越える二塁打で初打点を挙げた。朴東原(パク・トンウォン)は続く二死三塁の場面でタイムリーを打ち、もう1点奪った。7回には一死後、代打の羅承燁(ナ・スンヨプ)がソロホームランを放った。右フェンスの上部に当たって跳ね返ったような打球だったが、審判陣がビデオ判定の末、ホームランを宣言した。韓国は1本塁打を含めて3安打と3四死球にとどまった。先の強化試合などで打撃好調とみられていた尹棟熙(ユン・ドンヒ)は初めて4番打者に起用されたが、4打数無安打(1三振)に終わった。 韓国は14日、キューバとの第2戦(午後7時・天母球場)に臨む。互いに1敗ということで譲れない一戦だ。キューバはエースのリバン・モイネロを先発させる。モイネロは2017年に日本プロ野球のソフトバンクホークスに育成選手として入団した後、リーグトップクラスの投手に成長した。中継ぎ投手から先発投手に転向した今年は公式戦11勝5敗と活躍した。防御率はパ・リーグ1位(1.88)だった。左腕ながら時速155キロメートルを超える剛速球を投げる。スライダー、チェンジアップ、カーブの球威も素晴らしい。163イニング投げて155奪三振を記録した。今年の年俸は3億円で、来年からは4年間で40億円を受け取る。今年の日本シリーズ1勝を含め、ポストシーズンでも2勝を挙げた。昨年のWBCではリリーフ投手として4試合に出場し、4と3分の1イニングを無失点に抑えて活躍し、キューバが4位になるのに貢献した。 韓国は2011年以降、キューバとの国際試合で6勝5敗とリードしている。プレミア12では第1回大会だった2015年の準々決勝(7-2)と2019年のC組1次ラウンド(7-0)でキューバに勝っている。2019年にC組最下位に終わったキューバは、今大会では初入賞を狙っている。韓国の先発投手は郭彬(クァク・ピン)=斗山ベアーズ=の予定だ。 成鎮赫(ソン・ジンヒョク)記者