プリキュア生誕20周年!ポップアップストア「precure genic room」がオープン。シリーズ生みの親・鷲尾天さんが語る、ファンに伝えたい思い。《前編》
プロジェクトが動き出したときに鷲尾さんが周りに話していたという1つの"夢"。それが今回のポップアップストアの大きな鍵となっていました。
「私の方からみんなに言ってたのは、『当時観てくれていたお子様だった人たちが今大人になって集まれる場所をつくろうよ』って話をしたんです。なので、全プリキュア展や横浜アリーナで全プリキュアライブやらせていただいたり、そういうことをやっていく中で、実際にお店をつくってそこに来てもらえるという、こんなにきちんとした形でやれるなんて思っていなくて。本当に現場のみんなが頑張ってくれて。そこまでやってもらえるっていうのが本当に嬉しくて。集まれる場所として、しかもファッションに興味を持って見ている人たちが、選択肢の一つとしてプリキュアを手に取ってもらえる場所になるといいなぁ、というのが今回のこのポップアップストアです」
大人になったファンに伝えたい、強い思い
放送初期のプリキュアに憧れを抱いた視聴者が、大人に成長した今。ときめきが詰まった作品に、思いを馳せる人が多くいるはずです。鷲尾さんは、このポップアップストアを通して彼女、彼らにどのようなメッセージを届けたいでしょうか。
「大人になっても好きでいていいんだよ、っていうことがメッセージとして一番強いところです。我々はそれだけの心血を注いで作ってきましたし、作品に込められているメッセージは、決して子供のためだけのものではなく、大人になってもう一回その意味を嚙み締めてもらってもいい。そういう意味では、大人が再び鑑賞してもいいもの、もしくは手元に置いてもいいもの、っていうのがこの作品の意味であるし、(『大人になっても好きでいていいんだよ』というメッセージを)このショップからも発信できるかなと思います。(ストア内で)随所にそういうのを置いてありますから。商品からも感じ取ってもらえるといいかなと思います」
ポップアップストアでは、作品と様々なカルチャーと融合した個性豊かなアイテムを展開しています。数ある中で鷲尾さんが特に印象に残るアイテムは何かを尋ねたところ、こんな答えが返ってきました。