1人暮らしで「ご飯」は夜しか食べません。毎日「パックご飯」なら炊飯器が不要になると思うのですが、“コスパ”は悪いでしょうか…?
一人暮らしをしていると、炊飯器でご飯を炊くことが面倒に感じることもあるかもしれません。朝はパン派だったり糖質制限をしていたりすると、「ご飯を食べるのは夜だけ」という人もいるでしょう。「炊飯器は処分して、パックご飯で済ませてしまおうか」と考えるのも自然なことといえます。 ただパックご飯は便利な反面、コストパフォーマンスが悪いのではないかと心配になりますよね。本記事では、1日1回だけ「ご飯」を食べる場合、パックご飯と炊飯器で炊くご飯のどちらが良いのか、コストや手間、利便性などを比較して解説します。 ▼職場のランチ代節約したい!「おにぎり」だけは栄養的にNG? 節約効果も検証
パックご飯と炊飯器で炊くご飯のコストを比較
パックご飯は、電子レンジで温めるだけで手軽に食べられます。忙しい人やあまりご飯を食べない人にとっては便利な商品だといえるでしょう。スーパーやコンビニで販売されているパックご飯(150~200グラム程度)の価格は、130円程度が一般的だと考えられます。 一方で、炊飯器を使ってご飯を炊く場合のコストを計算してみましょう。総務省統計局の小売物価統計調査(東京都区部)によると、2024年7月時点で米5キログラムあたりの価格は2683円です。 このデータを基にすると、1キログラムあたりのお米の価格は約537円となり、1食分(約150グラム)のコストは80円程度になります。ここに炊飯時の電気代や水道代が多少加わるとしても、1食あたりのコストはパックご飯よりも安く抑えられるでしょう。
それぞれのメリットとデメリット
炊飯器で作るご飯は、炊きたてならではのおいしさを楽しめます。また毎回炊くのが面倒でも一度に多めに炊いて冷凍しておくこともできるため、パックご飯を食べるよりも効率よく節約できるでしょう。玄米を混ぜたり具材を混ぜたりとアレンジも楽しめ、料理が好きな人や健康志向の人にとって炊飯器は便利な家電だといえます。 ただ炊飯器で炊くご飯にはデメリットもあります。炊飯器の購入に費用がかかったり、置き場所を確保するスペースが必要になったりする点です。また米をといで水に浸し、炊飯のスイッチを押してから数十分待つ必要があり、食べるまで時間がかかります。さらに、炊飯器を洗う手間、余ったご飯を保存するためにラップに包む手間などが発生します。 一方、手軽さを考えるとパックご飯は圧倒的に便利だといえるでしょう。電子レンジで数分間温めるだけですぐに食べられ、後片付けもほとんど必要ありません。 またパックご飯には長期保存ができるメリットがあります。特に一人暮らしで夜だけしかご飯を食べない場合、お米を買ったとしても大量に余らせてしまう可能性もあるため、パックご飯の保存性の高さは大きな利点といえるでしょう。
自分の生活スタイルに合わせて選択を
1日のうち、夜だけしかご飯を食べない場合でも、コスト面だけを重視するなら炊飯器で炊くほうが経済的です。ただし手軽さや無駄のなさという点から考えると、パックご飯が適しているともいえます。 炊飯器はスペースが必要で時間や手間がかかるといったデメリットもあります。自分の生活スタイルや優先順位に合わせて、より良い選択をしてくださいね。 出典 総務省統計局 小売物価統計調査 2024年7月 執筆者:山田麻耶 FP2級
ファイナンシャルフィールド編集部