【体験談】憧れの大学は、3点届かず不合格…落ち込む時間はない 取った手段は?
■先輩パパ・ママの受験体験記
吹奏楽部の中心メンバーとして高校の3年間、活躍した小山田光姫(みつき)さん。高校3年9月の部活引退から、受験勉強に専念しました。どのように大学受験を乗り越えたのか、母親の美奈江さんに話を聞きました。 【体験談】続く不合格に「浪人する」 あきらめた息子を変えた母の行動
「時間がない、時間がない」 憧れの立命館大学文学部の一般選抜に向けて、娘の光姫がよく口にしていた言葉です。日本史の過去問がとても難しく、「この問題量は無理だ」「間に合わない」と弱音を吐くことがありました。 「時間がない」にはもう一つ理由がありました。中学から吹奏楽部でサックスを頑張ってきた娘は、推薦で愛知県立成章高校に進学しました。高校生活のすべてを部活に捧げたといっても過言ではありません。その集大成となる最後の演奏会が高3の3月に予定されていました。娘をはじめとする部活の中心メンバーは、大学受験を2月の早い段階で終わらせて、一刻も早く練習に復帰したいと考えていました。 そのため、志望校選びもかなり縛りがありました。2次試験が2月後半から始まる国公立大学は除外し、試験日が早い私立大学を候補にしました。 さらに、高校卒業後は吹奏楽部の講師が持つ社会人吹奏楽団への入団を希望していたため、活動拠点の名古屋は離れたくないと言います。学部については「古文書を読めるようになりたい」と文学部を希望し、「名古屋近辺」「私立大学」「文学部」と大学が絞られていきました。 といいつつ、「なんとなく名前が格好いいから」と、娘が最後までこだわったのが立命館大学です。そこで第1志望を立命館大学とし、あとは条件に見合う大学の中から中京大学、愛知大学などを視野に入れていきました。 とはいえ、部活を引退するまでずっと部活漬けの毎日でした。授業の課題は部活が唯一ない日曜日にこなしていましたが、それも定期演奏会やコンクールなどがあるとつぶれるうえに、ピアノと習字の習い事もあり、本当に時間がありませんでした。 本格的に受験勉強を始めたのは、部活を引退した3年の9月からです。同じタイミングで特進クラスに上がったのですが、クラスメートは国公立大学を目指して受験勉強に邁進していたので、自分だけ勉強が遅れているというプレッシャーもあったようでした。