日本は「経営者不足時代」に突入する。国内M&A促進が重要なこれだけの理由
不透明な「M&A仲介」問題にもメス
もう1つ問題があるとすれば、「M&A仲介」の問題があります。 事前のデューデリ※ からその後の経営までフォローするようなサービスもいれば、単純にマッチングだけするような事業者もいます。 ※デューデリジェンス:投資先や買収先の企業価値・リスク評価をすること。 ただ、マッチングしかしていないのに最低手数料として2000万円を双方の企業から取るような場合もある。これはちょっと異常ですし、売却をした企業からも「変じゃないか」という声が上がっています。 なので、経済産業省と中小企業庁、M&A業界の協会とで、ガイドラインの策定に取り組んでいます。 この3団体で連携し、M&A仲介事業者を一覧にしたデータベースを制作・公開して、サービスの内容や手数料を明らかにし、買い手と売り手の情報の非対称性をなくします。
伊藤 有/Tamotsu Ito,小林 優多郎