バケツ、ハンガーなどプラ製ごみをリサイクル 京都府福知山市が再商品化の方針
京都府福知山市が、容器包装プラスチック以外のプラ製品ごみも一括回収して、リサイクルすることを検討している。5日に、牧の市環境パークで開いた市環境審議会(松原斎樹会長)の会合で、2021年度から10年間を計画期間とする「市一般廃棄物処理基本計画」の中間見直しについて確認。プラスチック使用製品廃棄物の再商品化を後期計画の重点とする方針を示した。 福知山市はごみの出し方を、燃やすごみ▽燃やさないごみ▽容器包装プラ▽資源ごみ▽粗大ごみに大別し、資源ごみは更に空き缶、紙パック、空き瓶(無色透明、茶色、その他)など細分化。回収日や出し方がそれぞれ異なる。 中間見直しでは、基本理念「みんなで実現する環境の環づくり」の実現に向けた施策▽ごみ処理体制▽ごみの減量・資源化目標の3点を見直し、後期計画で示す重点などを検討する。 その方針を説明する中で、現在は「燃やさないごみ」としているプラ製のバケツ、衣装ケース、ハンガーなども、「容器包装プラ」とともに一括回収してリサイクルし、業者に依頼して市指定ごみ袋などに再商品化し、販売できるよう検討していることを伝えた。 府中丹西保健所、福知山公立大学、福知山青年会議所、福知山環境会議、市民代表などでつくる委員からは、「再商品化する製品は買いたくなるようなものを作ってほしい」「市指定ごみ袋を燃やしても大丈夫な素材にできないか」などの意見が出た。 また、もう一つの重点施策として、高齢などの理由でごみ出しが難しい世帯に対し、個別のごみ収集制度を考えていることも述べた。 このほか、中間見直しに必要な中間評価で使う成果指標などについての説明、今年度から市が児童向けに作成した環境学習教材も議題に上り、委員たちがそれぞれ質問や意見を述べた。 今後、中間評価と見直しを進め、再来年度から見直した計画に基づいた業務に取り組む予定にしている。